子宮鏡手術における血行動態と容量変化に及ぼす麻酔の影響:生体インピーダンス無作為化研究

<ハイライト>
・麻酔は子宮鏡検査で血行動態とグリシン吸収に影響を与える。
・胸部の生体インピーダンスは、血行動態と胸部体液を測定する。
・脊椎麻酔は、全身麻酔よりもグリシン吸収が少ない。
・脊椎麻酔の方が、血行動態および胸部体液管理が良好である。
・脊椎麻酔はの方が患者満足が高い。

<要旨>
・子宮鏡手術には、拡張溶媒の使用を伴う。その吸収は、重大な合併症を引き起こしうる容量過負荷と血行動態障害を招来し得る。著者らは、非侵襲的な胸部生体インピーダンスを用いて、これらの合併症の減少に及ぼす麻酔法の影響を調べた。

・前向き無作為化盲式試験、ASA-PS I-III 分類で、子宮鏡手術を受ける 60 人の女性を無作為に 2 群に分けた。脊椎麻酔群には、クモ膜下に 0.5% 高比重ブピバカイン 12.5mg とフェンタニル 25μg を投与した。他群は、プロポフォールとロクロニウムを用いた全身麻酔を受け、気管挿管が行われた。総グリシン吸収、心拍出量、全身血管抵抗、胸部体液量(非侵襲的胸部バイオインピーダンス)、血清ナトリウムを測定した。

・全身麻酔群の女性の方が、総グリシン吸収量、胸部体液量、血行動態パラメータの有意な変化を示した。血清ナトリウムは全身麻酔群で術後に有意に減少した。

・子宮鏡手術において、脊椎麻酔は、グリシン吸収の減少、胸部体液負荷の減少、血行動態の良好な制御、良好な患者満足度と関連している。

【出典】
The impact of anesthesia on hemodynamic and volume changes in operative hysteroscopy: a bioimpedance randomized study
Journal of Clinical Anesthesia May 2017Volume 38, Pages 59?67

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