開胸術後疼痛緩和のためにロピバカインを使用した胸郭硬膜外ブロックと術野を介した傍脊椎ブロックを比較

・著者らは、開胸後の疼痛緩和のために、術野経由の傍脊椎麻酔(PVB-sf)と、ロピバカインを使用した硬膜外ブロック(Epi)との間で、鎮痛有効性を評価するための比較試験を実施した。胸腔鏡下に胸部外科医が手術野から傍脊椎腔交感神経幹腹側にカテーテルを挿入した。

・開胸による肺葉切除術を予定された肺癌患者を、PVB-sf か、またはEpi(各群、n=36)のいずれかを受けるように無作為に割り付けた。開胸術前に、0.375% ロピバカインをボーラス(PVB-sf、20mL; Epi、5mL)投与し、続いて 0.2% ロピバカイン 300mL を 5mL/h で持続注入した。主要評価項目であるロピバカインボーラス注入 2 時間後を含めて、様々な時点での視覚的アナログスケール(VAS)スコアを用いて術後疼痛を評価した。知覚ブロック領域、バイタルサイン、血清ロピバカイン濃度、副作用も評価した。

・Ep i群は、全評価時点で、PVB-sf 群よりも VAS スコアと血圧が有意に低く、知覚ブロック領域が広かった。ロピバカインボーラス注入 1 時間後まで、PVB-sf 群の平均血清ロピバカイン濃度の方が、Epi 群よりも有意に高かったが、その後の評価点では有意差はなかった。副作用の発生率は群間で同様であった。

・Epi は、本患者集団における開胸術後の疼痛管理のために PVB-sf よりも優れていた。Epi によって麻酔された皮膚分節数は、PVB-sf によって麻酔されたものよりも大きかった。2 群間に合併症率の差は認められなかった。

[!]:そりゃそうだろうな。硬膜外の方が圧倒的に鎮痛効果は優れているだろう。ただ、広範な交感神経ブロックのために低血圧をきたすが。術後も、エフェドリンとかネオシネジンを混合して持続注入すればいんだろうな。

【出典】
A randomized controlled trial comparing paravertebral block via the surgical field with thoracic epidural block using ropivacaine for post-thoracotomy pain relief.
J Anesth. 2017 Jan 23. doi: 10.1007/s00540-017-2307-5. [Epub ahead of print]

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