高濃度セボフルランが喉頭反射反応に及ぼす影響

・過度の防御的上気道反射、特に喉頭痙攣は、特に小児において低酸素血症性障害を引き起こす可能性がある。一般的な臨床経験から、浅い麻酔下の方が喉頭反射反応が多く見られることを示唆しており、以前の臨床研究では喉頭反応性と催眠深度との間の逆相関を示している。しかし、セボフルランで麻酔を受けた小児では、これはあまり明らかではないようである。本研究の目的は、高濃度セボフルランが自発呼吸小児の喉頭および呼吸反射反応に及ぼす影響を評価することであった。したがって、セボフルラン 2.5%(=1MAC)と比較して、セボフルラン 4.7%(=MACED95Intubation)で麻酔をかけた場合、喉頭および呼吸反射反応が完全に抑制されるという仮説を検証した。

・本前向き観察研究において、著者らは、高濃度セボフルラン下では喉頭刺激によって誘発される喉頭痙攣の発生率が減少するという仮説を検証した。倫理承認、試験登録、説明と同意に続いて、待機的手術が予定されている 40 人の小児(年齢 3~7 歳)が試験の対象となった。全小児は、セボフルラン 2.5%(1MAC)と 4.7%(ED95Intubation)を無作為順に、両状態間に 5 分間の平衡させた。両条件下で、気管支ファイバー視野下に蒸留水を喉頭部に噴霧した。潜在的な喉頭および呼吸反射反応は、盲検者によってオフラインで評価された。

・セボフルラン 2.5% で麻酔された患者の 12/38(32%)人で、喉頭痙攣(症状持続>10 秒)が発生したのに対して、セボフルラン 4.7% で麻酔された患者では 7/38(18%)人で発生した(差:OR 3.5、95%CI[0.72~16.84]、P=0.18)。他の全ての反射反応(咳嗽、呼気反射、痙攣性喘鳴)はまれであり、検査濃度間では同様であった。

・著者らの仮説に対して、高濃度セボフルラン(4.7%、ED95Intubation)下の小児でも 18% で喉頭痙攣が依然として観察された。

[!]:やはり、深麻酔の方が有害反射は少ない。臨床経験を裏付けている。

【出典】
Impact of high concentrations of sevoflurane on laryngeal reflex responses.
Paediatr Anaesth. 2017 Feb 8. doi: 10.1111/pan.13062. [Epub ahead of print]

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