フェンタニルは、セボフルラン麻酔下の小児の喉頭痙攣の発生率を低下させない

・保護的気道反射に対するフェンタニルの修飾効果は、小児において特徴付けられていない。本研究の目的は、セボフルラン麻酔下の小児の喉頭反射反応に対するフェンタニル投与量増加の影響を評価することであった。著者らは、喉頭刺激により誘発される喉頭痙攣の発生率は、フェンタニルの投与量が増加するにつれて減少すると仮定した。

・待機的手術予定で年齢 2~6 歳の 63 人の小児を、セボフルラン(1 最小肺胞濃度)で麻酔した。確立した方法を用いて、喉頭粘膜に蒸留水を噴霧することによって喉頭と気道反射を誘発した:(1)フェンタニル投与前、(2)フェンタニル 1.5μg/kg 投与後、(3)フェンタニル 1.5μg/kg の第 2 回目投与後。10 人の小児では、時間対照とするために、フェンタニルを投与することなく 3 回の連続喉頭刺激を実施した。その反応は、盲検検査者によって評価された。

・本研究は 60 人の患者で完了した。1.5μg/kg のフェンタニルを 2 回まで連続投与した場合、喉頭痙攣の発生率は低下しなかった。10 秒以上持続する喉頭痙攣の発生率は、フェンタニルを投与する前は 26%、フェンタニルを 1.5μg/kg 投与した後は 31%、2 回目のフェンタニル 1.5μg/kg 投与後は 18% であった(それぞれ、P=0.36 と 0.78)。この反応は、時間対照群で観察されたものと同様であった(P=0.21)。

・1.5μg/kg のフェンタニルを 2 回連続投与しても、セボフルラン麻酔下の年齢 2-6 歳の小児の喉頭痙攣は効果的には防止されなかった。

[!]:フェンタニル投与下での気管挿管に対する反応から、刺激に対する求心性神経インパルスはかなり低減しているはずなのに、なぜ反射性の喉頭痙攣は低下しないのだろうか?

【出典】
Fentanyl does not reduce the incidence of laryngospasm in children anesthetized with sevoflurane.
Anesthesiology. 2010 Jul;113(1):41-7. doi: 10.1097/ALN.0b013e3181dcd875.

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