挿管困難を予測するための修正 Mallampati スコア、上唇咬合試験、顔面角度の診断的価値の決定

<ハイライト>
・挿管困難(DI)は、依然として麻酔関連の死亡率および罹患率の要因である。
・挿管困難な要因の 1 つに、顔面角がある。その程度が通常の程度よりも小さいかまたは大きいと、顎の後方または内側への変位がもたらされ、その結果、DI が生じる。
・顔面角は、挿管困難予測に際し感度、陰性的中率、Youden Index が高い。
・今回の研究がこの試験を初めて紹介したので、顎顔面外科の気道管理の分野では新規であると考えられる。

<要旨>
・挿管困難は、麻酔関連の死亡率および罹患率の重要な原因である。著者らは、挿管困難の予測における修正 Mallampati スコア、上唇咬合試験、顔面角の価値を評価することにした。

・前向き記述研究において、全身麻酔下に待機的顎顔面外科手術の予定となった 132 人の患者のデータを集めた。顔面角は、頭蓋計測法に従って顎顔面外科医によって測定された。修正 Mallampati スコア、上唇咬合試験は麻酔科医によって最初に測定され、次に別の麻酔科医が挿管中にCormack & Lehaneスコアを記録するように割り当てられた。グレード 3 と 4 は挿管困難と考えられた。感度、特異度、陽性予測値、陰性予測値、Youden index 全ての試験について計算した。

・挿管困難が患者の 12% で報告された。顔面角が 82.5°以下であれば、挿管困難が予測され、感度 87.5%、特異度 88.8% である。3 つの試験のうちでは、修正 Mallampati スコアが高いと特異度が最も高く(94.5%)、修正 Mallampati スコア高値と、顔面角(FA≦82.5°)の感度が最大(87.5%)であった。修正 Mallampati スコアか、または上唇咬合試験とともに顔面角を使用した場合に、最高の陰性予測値、感度、Youden index が観察された。

・挿管困難の予測に際して、顔面角は、高い感度、陰性予測値、Youden index を有するが、顔面角を修正 Mallampati スコアか、または上唇咬合試験のいずれかと組み合わせて使用すると最良の結果が得られる。

[!]:Youden's index(感度+特異度-1; 大きい方が良い)。顔面角とは、下顎の前突や後退を評価する尺度のようだ。
画像

【出典】
Determination of the diagnostic value of the Modified Mallampati Score, Upper Lip Bite Test and Facial Angle in predicting difficult intubation: A prospective descriptive study
Journal of Clinical Anesthesia February 2017Volume 37, Pages 99?102

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