外傷性頭部/胸部外傷を有する挿管患者のための早期気管支肺胞洗浄

<ハイライト>
・早期 BAL(E-BAL)は、高リスクの挿管外傷患者に対して 48 時間以内に実施された
・E-BAL を肺炎徴候を契機とした後期 BAL(L-BAL)と比較した
・E-BAL培養の 52% が陽性であり、入院時に肺炎が確認された
・E-BAL 患者は、L-BAL 患者よりも抗生物質の投与日数が少なく、転機が良好であった。

<要旨>
・研究の目的は、早期気管支肺胞洗浄(E-BAL)プロトコールの有効性を評価することであった。外傷性脳損傷または胸部外傷を有する挿管患者で 48 時間以内に BAL を実施した。著者らは、E-BAL は肺炎の臨床的徴候を契機とした後期 BAL(L-BAL)と比較して、抗生物質使用を減少させ、転帰を改善すると仮定した。

・定量的 BAL と、1 つ以上の危険因子(頭簡易傷害スコア≧2、肋骨骨折≧3、誤嚥や肺挫傷の X 線写真徴候)を有する 132 人の患者の後ろ向きコホート分析。E-BAL(n=71)を L-BAL(n=61)と比較した。肺炎は、BAL にて ≧104微生物か、または、臨床的肺炎スコア>6 と定義された。

・E-BAL 群と L-BAL 群で、年齢、傷害重症度、初期 PaO2:FiO2、喫煙状況に有意差はなかった。E-BAL と L-BAL 培養のそれぞれ 52% と 61% が陽性であった。E-BAL 患者の方が、抗生物質投与日数(7.3 vs9.2、P=0.034)、人工呼吸器日数(11 vs 15、P=0.002)、気管切開(49% vs 75%、P=0.002)が少なく、集中治療室在室期間、在院期間が短かった(13 vs 17 日(P=0.007)、18日 vs 22日(P=0.041))であった。

・E-BAL 患者の半数以上が入院後早期に肺炎を呈していた。E-BAL は、抗生物質投与日数が少なく、L-BAL より良好な転帰を示した。

[!]:早期に BAL をすることで肺炎を早期発見、早期抗生物質投与を開始して、転帰の改善を図るれると。

【出典】
Early Bronchoalveolar Lavage for Intubated Trauma Patients with TBI or Chest Trauma
Journal of Critical Care Published online: February 12, 2017

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