脊椎麻酔下の股関節形成術を受ける高齢患者に HES 投与は、腎障害の増加と関連していない

・ヒドロキシエチルデンプン(HES)は、手術中の体液量増加を達成するために適用される。しかし、敗血症患者では腎毒性が誘発される可能性がある。同時に、好中球ゼラチナーゼ関連リポカリン(NGAL)と IL-18 は、急性腎障害(AKI)を早期に診断するための重要な指標として示されている。この多施設無作為化二重盲式プラセボ対照試験では、脊椎麻酔下に股関節形成術を受ける正常腎機能を有する高齢者で、6%HES 130/0.4投与が、尿中/血漿 NGAL と IL-18 による評価で明らかにされる術後 AKI の原因となるかどうかを調査することを目的とした。

・脊椎麻酔下に股関節形成術を受けた年齢 65 歳以上の 120 人の ASA I-III の患者は、手術開始 1 時間内に無作為に 6% HES 130/0.4 か、または乳酸リンゲル液 7.5mL/kg を投与された。118 人の患者が試験を完了した。尿中の IL18、β2マイクロアルブミン、アルブミン、血漿中のクレアチニン、NGAL、IL-18 を、術前、術中、術後に繰り返し測定した。

・平均動脈圧、尿中/血漿中 NGAL、血漿 IL-18、クレアチニン、尿β2ミクロアルブミン、アルブミンは群間で同様であった(P>0.05)。尿中 IL-18 は、術後両群で劇的に上昇したが(P<0.05)、群間で有意には変化しなかった(P>0.05)。

・脊椎麻酔下で手術を受ける高齢患者は、AKI の高リスク集団である。短期手術のために脊椎麻酔を受ける正常腎機能を有するこれらの患者は、500mL(低容量)の HES が注入されても AKI を発症しないであろう。

【出典】
Administration of HES in elderly patients undergoing hip arthroplasty under spinal anesthesia is not associated with an increase in renal injury.
BMC Anesthesiol. 2017 Feb 21;17(1):29. doi: 10.1186/s12871-017-0320-8.

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