人工心肺を伴う心臓弁置換手術を受ける患者でセボフルラン vs プロポフォールの心筋保護効果の比較

・本研究は、人工心肺を伴う心臓弁置換術を受ける患者で、プロポフォールの静脈内注入による麻酔と、セボフルラン吸入による麻酔の心筋保護効果を比較することを目的としていた。

・人工心肺を伴う弁置換術を受けた 76 人の患者を、手術中にプロポフォールまたはセボフルラン麻酔に無作為に割り付けた。心筋障害を評価するために、心筋トロポニンI(cTnI)とクレアチンキナーゼアイソザイム(CK-MB)を、導入前(T0)、大動脈遮断解除後 0.5 時間(T1)、3 時間(T2)、術後 24 時間(T3)、48 時間(T4)で測定した。全身性炎症マーカーと抗炎症マーカーとして、インターロイキン(IL)-6 と IL-10 濃度も上記の時点で測定した。

・セボフルラン群の方が、T1 から T4 までの cTnI と CK-MB 血漿濃度、T1 から T2 までの IL-6 と IL-10 濃度は、プロポフォール群の血漿濃度よりも低かった。さらに、セボフルラン群では、プロポフォール群と比較して、自心拍回復率が高く、集中治療室在室期間や入院期間が短かった。

・人工心肺下弁置換術を受けた患者で、セボフルラン麻酔はプロポフォール麻酔よりも顕著な心筋保護をもたらし、炎症反応を減弱させ、ICU 在室期間と入院期間を短くした。

[!]:CABG のみならず、弁置換術でも、プロポフォールよりもセボフルランの優位性が示された。やはり人工心肺にセボフルラン気化器を取り付けた方が良さそうだ。

【出典】
Comparison of the myocardial protective effect of sevoflurane versus propofol in patients undergoing heart valve replacement surgery with cardiopulmonary bypass.
BMC Anesthesiol. 2017 Mar 4;17(1):37. doi: 10.1186/s12871-017-0326-2.

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