セボフルランによる全身麻酔を受ける小児におけるデキスメデトミジンの効果:メタ分析

・セボフルランは、小児麻酔によく使用され、精神運動興奮の高い発生率と関連している。そのような場合、デキスメデトミジン(DEX)が使用されてきたが、その利点と意義は依然として不明確なままである。著者らは、セボフルランで全身麻酔を受けり小児の興奮に及ぼす DEX の効果を評価した。

・DEX または プラセボを使用して、セボフルラン全身麻酔下に待機的処置を受ける小児についての無作為化臨床および二重盲式試験のメタ分析である。著者らは以下の用語を使用して PubMed データベースで英語の記事を検索した:デキスメデトミジン、セボフルラン(メチルエーテル/セボフルランテ)、興奮(精神運動興奮)。前投薬を受けて積極的管理を行った小児の重複記事は除外された。DerSimonian-Laird 検定と、二分変数に対してはオッズ比(OR)の計算、連続変数に対してはそれぞれ 95% 信頼区間(CI)付き標準化平均差を用いたランダム効果モデルを採用した。

・同定された 146 件の研究のうち、合計 558 人の患者を含む 10 件が選択された(DEX 群で 282 人、対照群で 276 人)。DEX の使用は、精神運動興奮(OR=0.17; 95%CI 0.13-0.23; p<0.0001)と PACU での悪心嘔吐(OR=0.49; 95%CI 0.35-0.68; p<0.0001)に対して抑制因子であると考えられた。覚醒時間と PACU 退室時間は、デキスメデトミジン群の方が長かった。抜管時間と麻酔持続時間に群間差はなかった。

・デキスメデトミジンは、セボフルランで全身麻酔を受ける小児の覚醒時の精神運動興奮を軽減する。

[!]:日本では DEX は、全身麻酔との併用が許されないから残念だ。

【出典】
Effect of dexmedetomidine in children undergoing general anesthesia with sevoflurane: a meta-analysis.
Braz J Anesthesiol. 2017 Mar - Apr;67(2):193-198. doi: 10.1016/j.bjane.2016.02.007. Epub 2016 Nov 25.

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