プロポフォールとスフェンタニルは、外科的ストレス反応とは無関係に患者の睡眠の質に影響を及ぼす可能性

・鎮静剤自体が術後睡眠障害の一因となっているかどうかは不明である。診断的消化管内視鏡検査(UGE)は、組織の外傷や疼痛を引き起こす可能性の低いほとんど侵襲性のない処置である。本研究の目的は、ルーチン(鎮静剤なし)の UGE か、または 鎮静剤有りで UGE を受ける患者の睡眠の質を、処置前、1 週間後 1 ヶ月後に評価することであった。

・UGE を受ける患者 1633 例を登録した。患者が鎮静の有無を選択した。プロポフォールとスフェンタニルを鎮静群に投与し、ルーチン群には投与しなかった。ピッツバーグ睡眠品質指数(PSQI)を、処置前、1 週間、1 ヶ月後に測定した。

・510 人の患者が鎮静群に、523 人がルーチン群に登録された。処置 1 週間後、鎮静群の患者は、ベースラインの PSQIスコアよりも有意に高かった(睡眠の質が悪い)が(p<0.001)、ルーチン群は、同じ期間に有意な変化はなかった。処置 1 ヶ月後、ベースライン値と比較して 2 群間で PSQI スコアに有意差はなかった(鎮静群で p=0.358、ルーチン群で p=0.161)。また、1 ヶ月間の追跡調査期間に、2 群間の PSQI スコアに有意差はなかった(p=0.885)。

・鎮静剤群は、UGE 診断後 1 週間、睡眠の質が低下していた。プロポフォールとスフェンタニルは、診断用 UGE の鎮静後 1 週間のみ患者の睡眠の質に独立して影響を与える可能性がある。

[!]:自然睡眠ではない(生物学的なリズムではない)人為的鎮静が、体内の睡眠リズムを狂わせてしまうのかもしれないな。

【出典】
Propofol and sufentanil may affect the patients' sleep quality independently of the surgical stress response: a prospective nonrandomized controlled trial in 1033 patients' undergone diagnostic upper gastrointestinal endoscopy.
BMC Anesthesiol. 2017 Mar 31;17(1):53. doi: 10.1186/s12871-017-0341-3.

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