肩関節鏡検査のための 0.5% ロピバカインを用いた斜角筋間腕神経叢ブロックの 3 法の比較試験

・斜角筋間腕神経叢ブロックは、肩の手術に対する効果的な伝達麻酔法である。末梢神経刺激装置で確認したブロックに対して、よく行われている超音波ガイド下ブロックの優位性は依然として不明である。本研究では、これらの異なるブロック法の有効性を比較した。

・本前向き無作為化臨床研究には、109 人の患者(ASA 分類 I~III)が含まれ、待機的肩関節鏡検査に際して超音波ガイド下ブロック(U 群)か、末梢神経刺激装置で確認したブロック(N 群)か、超音波ガイド下に末梢神経刺激装置で確認したブロック(デュアルガイダンス、NU 群)によって 0.5% ロピバカイン 20mL を投与された。ブロックの効果発現時間、持続時間、Lovett 評価尺度上での有効性を評価した。

・方法とは無関係に、ブロック性能の持続時間に統計学的に有意な群間差はなかった(P=0.232)。温感完全消失(P<0.001)、筋力喪失(P<0.001)の発現時間は、N 群の方が他群よりも有意に長く、平均 Lovett 評価尺度スコアの分布は有意に高かった(P<0.001)。これらの知見は、使用したブロック法の性能と、U 群(24.44%)と NU 群(19.57%)よりも N 群(58.54%)のブロックが不完全なために全身麻酔に変更する必要性との間の統計的に有意な相関を示した。

・末梢神経刺激装置で確認された針の刺入は、必ずしも超音波ガイド下ブロックの有効性を保証するものではなく、全身麻酔への変更が必要ないこととして表れている。にもかかわらず、合併症リスクを低減するためにデュアルガイダンス法は推奨され、肩手術に際しての伝達麻酔の選択すべき方法であると考えられる。

[!]:神経刺激法では全身麻酔への変更が 58.54% もあったというのは、よっぽど下手だったのか?
【 エコーガイド下斜角筋間ブロック 】
画像

【 YouTube インストラクションン・ビデオ】
Interscalene Block (ultrasound guided - in plane)

【出典】
Randomized, comparative study of the effectiveness of three different techniques of interscalene brachial plexus block using 0.5% ropivacaine for shoulder arthroscopy.
Anaesthesiol Intensive Ther. 2017;49(1):47-52. doi: 10.5603/AIT.2017.0009.

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