長時間手術中のカフ付き気管チューブのカフ圧の変化

・新たにデザインされたカフ付き気管チューブ(ETT)の導入に伴い、小児患者への使用が増加傾向にある。デザインが改善されたにもかかわらず、予期しない長時間のカフの過膨張は、気管粘膜灌流を障害する可能性がある。本研究は、長時間にわたる手術を受ける小児患者で、カフ内圧の変化を前向きにモニターする。

・本研究は、カフ付き ETT を用いた長時間手術(4 時間以上)を受ける予定の小児患者について実施した。カフ付き ETT を留置した後、麻酔回路内 20cmH2O の CPAP を用いたエアリーク試験を用いてカフを膨張させた。膨張後、パイロットバルーンの膨張ポートを、以前に記載した方法を使用して侵襲的圧監視装置のトランスデューサに接続して、カフ内圧を連続的に測定した。測定は、最初の 1 時間は 15 分毎に、その後は手術中 30 分ごとに記録した。

・研究コホートには、年齢 1.2~17.6 歳、体重 9.4~113.4kg の 30 人の患者が含まれた。男児は 16 人、女児は 14 人だった。カフ付き ETT のサイズは、3.5mm~8.0mm ID の範囲であった。膨張時のベースライン内圧は 17.6±8.8cmH2O であった。術中のカフ圧の絶対変化は、ベースラインのカフ圧と比較して、-25.8~+ 16.3cmH2O の範囲であった。9 例(30%)では、カフ内圧の低下は 10 cmH2O 以上であった。6 人の患者(20%)で、カフ圧の上昇は 10cmH2O 以上であった。30 人の患者のうち 5 人(17%)は、術中に少なくとも 1 回、絶対圧が 30cmH2O 以上であった。術中ずっと、カフ圧がベースラインと同じままであった患者はいなかった。

・著者らは、長時間手術の際には、カフ内圧の有意な変化を認めた。これらの意図しない変化は、上昇も低下もともに、患者の周術期経過に影響を与える可能性がある。本研究は、長時間の外科手術に際して、カフ付き ETT を小児に使用する場合、カフ内圧力を継続的にモニターする必要性を示唆している。

[!]:小児にもカフ付きチューブが使用され出しているが、長時間手術では、定期的にカフ圧を再チェックした方が良さそうだ。
【 マイクロカフ付小児用気管チューブ 】
画像

【出典】
Changes in intracuff pressure of a cuffed endotracheal tube during prolonged surgical procedures
International Journal of Pediatric Otorhinolaryngology January 2015Volume 79, Issue 1, Pages 76?79

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック