急性腎障害を有する重症患者の早期腎代替療法の開始:無作為化比較試験の系統的レビューとメタ分析

・急性腎障害を有する重症患者における腎代替療法(RRT)の開始の最適タイミングは過去に広く研究されているが、依然として不明である。

・本系統的レビューでは、PubMed、MEDLINE、EMBASE から、2016 年 6 月 25 日以前に公開された、早期と後期の RRT を直接比較した、関連する全ての無作為化比較試験(RCT)を検索した。著者らは、研究の特徴、転帰として、全身死亡、RRT 依存性、集中治療室(ICU)在室期間と在院期間(LOS)を抽出した。

・著者らは、13468 件の一次審査要旨から、51 件の公開された関連研究を同定した。このメタ分析には、1627 人の参加者を含む 9 件の RCT が含まれた。早期の RRT は、死亡率(RR)0.88、95%信頼区間(CI)0.68-1.14、p=0.33]、RRT 依存性(RR 0.81、95%CI 0.46-1.42、p=0.46)の点で、利点とは関連していなかった。ICU 在室期間と在院期間についても、早期に RRT を受けた患者群と後期に受けた患者群間で有意差がなかった[それぞれ、標準差 -0.08(95%CI -0.26-0.09)と -0.11(95%CI -0.37~0.16)]。亜群分析で、早期 RRTは手術患者(RR 0.78,95%CI 0.64-0.96)と継続的腎代替療法(CRRT)を受けている患者(RR 0.80,95%CI 0.67-0.96)での院内死亡率の低下と関連していた。

・後期 RRT と比較して、早期の RRT 開始は患者転帰に有益な影響を示さなかった。しかしながら、外科手術患者と CRRT を受ける患者では、死亡率が低いことが観察された。含まれた文献は非常に異質性が高く、したがって潜在的にバイアスの影響下にある。さらに質の高い RCT 試験が必要である。

[!]:「早期発見・早期治療」というから、血液浄化も早めにやるに越したことはないんじゃないのかな。
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【出典】
Earlier versus later initiation of renal replacement therapy among critically ill patients with acute kidney injury: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials.
Ann Intensive Care. 2017 Dec;7(1):38. doi: 10.1186/s13613-017-0265-6. Epub 2017 Apr 5.

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