冠動脈バイパス術中・術後の循環動態変化に及ぼすデキスメデトミジンの影響

・研究の目的は、冠動脈バイパス術(CABG)において、人工心肺中と術後期間における循環動態変化に及ぼすデキスメデトミジン(Dex)の効果を調査することであった。

・本研究は、待機的 CABG 候補患者を対象とした、大学病院と単施設での二重盲式無作為化臨床試験として計画された。Dex 0.5μg/kg /時間か、またはプラセボを、麻酔開始から集中治療室(ICU)での抜管まで注入した。心拍数(HR)と血圧(BP)、疼痛スコア、モルヒネの総投与量を監視し、人工心肺中と ICU で術後 12 時間まで比較した。

・平均動脈圧は、対照群と比較して、術後 1 時間(P=0.010)と 2 時間(P=0.002)で Dex 群の方が有意に高かった。HR は、人工心肺(CPB)後 0 時間(P=0.001)、1 時間(P=0.0016)、2 時間(P=0.001)後、さらに ICU での術後期間 1 時間(P=0.025)、2 時間(P=0.0012)、4 時間(P=0.0025)で、対照群と比較して有意に低かった。術後疼痛スコアは、手術後 12 時間で有意に低かった。

・Dex は、特に CPB ポンプ中とその後の外科的ストレスに対する循環動態反応を効果的に鈍らせることができた。Dex の注入は、プラセボと比較してBP をより高い範囲で、HR をより低い範囲で維持する。

[!]:デキスメデトミジンの持続投与によって、心拍数が少なくなるだけでなく、平均血圧を高めに維持してくれるのは、CABG 術後にとっては有利だな。
【 デキスメデトミジン 】
画像

【出典】
Impact of dexmedetomidine on hemodynamic changes during and after coronary artery bypass grafting.
Ann Card Anaesth. 2017 Apr-Jun;20(2):152-157. doi: 10.4103/aca.ACA_76_16.

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