冠動脈バイパス術を受ける患者の喉頭鏡検査困難予測のための甲状頤間垂直高検査

・冠動脈バイパス移植(CABG)手術を受ける患者は、一般的な手術患者集団よりも喉頭鏡検査困難、挿管困難の発生率が高い。CABG 患者における喉頭鏡検査困難の正確な予測は、循環動態反応および心筋酸素需要を低減するために望ましい。最近、困難気道を予測する際に、感度と特異どの高いベッドサイド試験の 1 つとして、甲状頤間垂直高試験(TMHT)が提案されている。著者らは、前向き観察研究において、喉頭鏡検査困難を予測する際の TMHT の正確性を評価した。

・CABG を受ける年齢 35 歳~80 歳で、性別を問わない CABG を受ける合計 345 人の患者、ASA I/II が研究された。気道評価は、改良マランプアティ試験に加えて、甲状頤間距離、胸骨頤間距離、TMHT を用いて行った。術中は、直接喉頭鏡検査を、喉頭鏡の Cormack & Lehane 分類に従って行った。術前データと喉頭鏡所見を合わせて、TMHT の精度を評価した。他の 3 つの試験の感度、特異度、陽性および陰性予測値は、標準的な公式に従って計算した。

・合計 345 人の患者群で、研究集団の平均年齢は 56.7(標準偏差 9.1)(年齢 35~80 歳)であった。この試験から、ほとんど全ての試験が良好な特異度を有するが、感度は低かったことを示した。しかし、TMHT の感度は 75% であり、精度は 95% であった。TMHT の ROC 曲線分析に由来するカットオフ値は 52.17 であり、感度は 81.25%、特異度は 92.3% に増加した。

・TMHTは、良好な陽性および陰性予測値と、非常に高い特異性を有するとともに、他の試験と比較して高い感度を有していた。
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[!]:甲状頤間距離(TMD)に似ているが、これよりも甲状頤間垂直高の方がはるかに感度が高いようだ。具体的には、仰臥位で、甲状軟骨前縁の最も高い所と、下顎先端の頤前縁との間の垂直方向の距離を測定する。
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【出典】
Thyromental height test for prediction of difficult laryngoscopy in patients undergoing coronary artery bypass graft surgical procedure.
Ann Card Anaesth. 2017 Apr-Jun;20(2):207-211. doi: 10.4103/aca.ACA_229_16.

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