腹腔鏡下胆嚢摘出術で PONV 発生率低下に 5% ブドウ糖の周術期投与は効果的?

<ハイライト>
・手術後の悪心嘔吐は、術後の患者にとって苦痛である。
・耐用性が標高で、費用効果の高い方法で処置される必要がある。
・経口ブドウ糖は、PONV 症状軽減をもたらすことが示されている。
・5% ブドウ糖の静脈内投与では、術後期に その発生頻度が 38% 減少した。
・PONV に対処するためのレスキュー制吐薬の使用量も有意に減少した。

<要旨>
・研究目的は、腹腔鏡下胆嚢摘出術で 5% ブドウ糖と生食の周術期投与時の術後悪心嘔吐(PONV)の発生率を比較することであった。

・北インドの三次医療病院の手術室での、腹腔鏡下胆嚢摘出術を受ける ASA-I/II の患者 100 人を対象とした前向き無作為化二重盲式試験である。患者を 2 群(生食(NS)群と 5% ブドウ糖(D)群)に無作為化した。両群とも、術中に維持液として酢酸リンゲル(Sterofundin ISO)を静脈内投与した。この他に NS 群の患者には 0.9% 生食 250 ml を、D 群患者には 5% ブドウ糖を、100 ml/h の速度で胆嚢摘出した時点で開始した。投与終了まで、術後期にも同じ速度で継続した。PONV 発生率、Apfel スコア、術中に使用したオピオイド、レスキュー鎮吐薬消費量を測定いた。

・人口統計データは統計的に同様であった。合計 100 人の患者のうち 47 人(47%)が PONV をきたした。D 群では、14 人の患者(28%)が PONV をきたしたが、NS 群患者では 33 人の患者(66%)が手術 24 時間以内に PONV をきたした(p 値 0.001)。D 群で PONV の発生率は 38% 低下し、NS 群と比較して有意に低かった(p 値 0.001)。D 群のレスキュー制吐薬の単回投与量も、NS 群に比べて 26% 減少した(p 値 0.002)。

・腹腔鏡手術を受ける患者で、5% ブドウ糖の周術期投与は、PONV を有意に減少させることができ、PONV が発生しても、PONV に対処するためのレスキュー制吐薬量も有意に減少する。

[!]:ブドウ糖の PONV 抑制作用は、胆のう摘出術に限らない、普遍的な作用なのかな?とすれば、今後は術中のブドウ糖投与も考慮しようかな。
画像

【出典】
Is perioperative administration of 5% dextrose effective in reducing the incidence of PONV in laparoscopic cholecystectomy?: A randomized control trial
Journal of Clinical Anesthesia August 2017Volume 40, Pages 7?10

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