単回ボーラス低用量ケタミンは、分娩後うつ病の予防にはならない:無作為化二重盲式偽薬対照前向き臨床試験

ケタミン2.png・産後うつ病は、出産のよく見られる合併症である。過去 10 年間で、解離用量以下のケタミンは速効性の抗うつ薬であることが示唆されている。帝王切開時に投与された低用量ケタミンの産後うつ病予防効果を調べることを目的とした。

・無作為化二重盲式プラセボ対照のデザインを用いて、帝王切開を受ける予定の 330 人の被験者をこの試験に登録した。新生児臍帯結紮後 5 分以内に、静脈内ケタミン(0.25mg/kgを 0.9% 生理食塩水で 10mL に希釈)またはプラセボ(0.9% 生理食塩水 10mL)を無作為に割り付けた。主要評価項目は、うつ病の程度であり、出産から 3 日後、6 週間後にエジンバラ産後うつ病スケール(EPDS)(閾値 9/10 を使用)を用いて評価した。副次評価項目は、産後 3 日と 6 週間の疼痛の数値評価スケールスコアであった。

・出産後 3 日と 6 週間の 2 群の産後うつ病有病率に有意差は認められなかった。術後 3 日目に測定された疼痛スコアは、群間で有意差はなかったが、産後 6 週間に測定されたスコアは生食群と比較して治療群の方が有意に減少した(P=0.014)。

・術中の低用量ケタミン(0.25 mg/kg)は、産後うつ病の予防効果を示さない。

[!]:ケタミン単回投与によって 6 週後の疼痛スコアは有意に軽減しているので、帝王切開後の術後慢性疼痛が産後うつ病の少なくとも主要因となっているわけではなさそうだな。
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【出典】
Single bolus low-dose of ketamine does not prevent postpartum depression: a randomized, double-blind, placebo-controlled, prospective clinical trial.
Arch Gynecol Obstet. 2017 May;295(5):1167-1174. doi: 10.1007/s00404-017-4334-8. Epub 2017 Mar 29.

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