外来手術回復を評価する Speeds 基準 vs 修正 Aldrete、Fast-Track 基準

・著者らは、どの患者が看護介入を必要とせず、第 II 相回復室に移行できるかを評価、予測する頭文字を組み合わせて作った略語「SPEEDS」(Saturation=飽和度、Pain=疼痛、Extremity movement=四肢運動、Emesis=嘔吐、Dialogue=対話、Stable vital signs=安定したバイタルサイン)を利用した基準を開発した。

・73 人の成人手術患者が標準化された全身麻酔を受けた。患者は OR を出る直前と、その後、回復室に到着してから 5、10、15、30 分後に、修正 Aldrete、Fast-Track、SPEEDS の基準を用いて評価された。

・SPEEDS(77%)と比較して、修正 Aldrete(90%)と、Fast-Track(94%)で評価した場合の方が、有意に多くの患者が第 I 相バイパス基準に合致した(p<0.0429 修正 Aldrete vs SPEEDS、p<0.0038 Fast-Track vs SPEEDS)。しかし、SPEEDS は、II 相基準に合致するものの I 相処置を必要とする患者数を絞り込むのに、Fast-track(43%)と修正 Aldrete(44%)よりも感度が高かった(P<0.001 SPEEDS vs. 修正 Aldrete と Fast-track)。SPEEDS は、どの患者を直接 II 相回復室に直接移動させるべきかを予測する上で、修正 Aldrete(42%)(P<0.001)と Fast-track(59%)(P=0.05)と比較して、正確であった(74%)。

・SPEEDS 基準は、Fast-Track や修正 Aldrete 基準と比較して、外来手術患者の第 1 相看護介入を特定する上で、特異度は同等で、感度は高かった。

[!]:この「SPEEDS」基準は、「はい」か、「いいえ」だけで答えて、項目数も少ないので利用しやすそうだ。ここで比較している Fast-Track 基準と言うのは、修正 Aldrete スコアに、外来手術で退院時にもっともよく問題となる「疼痛」と「悪心」についての評価を加えた 14 点満点中 12 点以上で、手術室から回復室をバイパスして病棟へ帰室できる基準。
SPEEDS基準.png

【出典】
Speeds Criteria vs. Modified Aldrete and Fast-Track Criteria for Evaluating Recovery in Outpatients
Open Journal of Anesthesiology, 2013, 3, 309-314

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