人工心肺下の心臓弁置換術を受ける患者における腎機能に及ぼすデキスメデトミジンの影響

<ハイライト>
・SOD 活性は、手術後 12 時間、24 時間で Dex 群で有意に減少した。
・24 時間と 72 時間時点での術後 NGAL 値は、対照群よりも Dex 群の方が有意に低かった。
・BUN と Cr 値は全患者で有意に増加した。
・Dex 群の方が AKI 発生率がプラセボ群よりも有意に低かった。

<要旨>
・著者らは、人工心肺(CPB)下の心臓弁置換術を受けた患者で、腎機能に及ぼす Dex の効果を調べようと試みた。

・著者らは、単施設で前向き無作為化プラセボ対照並行群二重盲式試験を設計した。手術室で、72 人の適格患者を無作為に Dex 群とプラセボ群に分けた。麻酔導入 15 分前に Dex 群患者にデキスメデトミジン(Dex)(0.6μg/kg)を投与し、手術終了時まで 0.2μg/kg/h で Dex の治療を行った。プラセボ群の患者は、生食で同様ように処置した。血清尿素窒素(BUN)、クレアチニン(Cr)、好中球ゼラチナーゼ関連リポカリン(NGAL)、尿中インターロイキン-8(IL-18)、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)活性値を、麻酔導入前(T1)、術後 0 時間、12 時間、24 時間、72 時間(T2-5)に検査した。手術中の尿量と術後急性腎障害の合併症(AKI)が記録された。

・BUN と Cr 値は T5 で有意に増加し、T3 と T4 で NGAL と尿 IL-18 値で同様の所見が見られた。 SOD 活性は、両群で T2 と T3 で有意に低下した。T5 での BUN と Cr 値と、T3 と T4 での NGAL 値は、プラセボ群に比較して Dex 群の方が有意に低かった。Dex 群の方が、術中尿量は有意に増加し、AKI の術後発生率は有意に低かった。

・Dex は、CPB 下の心臓弁置換術を受ける患者で、腎障害を軽減し、AKI の発生率を低下させる可能性がある。

[!]:CPB 下弁置換術で、デキスメデトミジンは腎保護作用があると。
画像

【出典】
The effect of dexmedetomidine on renal function in patients undergoing cardiac valve replacement under cardiopulmonary bypass: A double-blind randomized controlled trial
Journal of Clinical Anesthesia August 2017Volume 40, Pages 33?38

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