帝王切開の脊椎麻酔に際し 0.5% 高比重ブピバカインに添加したスフェンタニル投与量による効果

・クモ膜下ブロックは、帝王切開のために広く使用されている麻酔法である。鎮痛の質を改善し、鎮痛持続時間を延ばすために、局所麻酔薬へのクモ膜下オピオイドの添加が推奨されている。著者らは、クモ膜下高比重ブピバカインに添加したスフェンタニル 2.5μg と 5μg の効果を比較した。

・著者らは 105 人の満期妊婦患者を登録し、1 群(対照)、2 群(スフェンタニル 2.5μg)、3 群(スフェンタニル 5μg)の 3 群に無作為に分けた。全群において、調節投与量処方に従って、0.5%重ブピバカインが加えられた。著者らは、知覚ブロックおよび運動ブロックの最大レベル、術中鎮痛の質、有効鎮痛持続時間と副作用を決定した。

・知覚ブロックと運動ブロックの最大レベルは 3 群間に有意差はなかった。しかし、知覚ブロックの回復速度は、3 群では 1 群よりも有意に遅かった。クモ膜下スフェンタニルの投与量を増加させることにより、術中鎮痛の質、筋弛緩、有効鎮痛持続時間が増強された。低血圧、最大鎮静度、掻痒の頻度は、クモ膜下スフェンタニルの投与量に直接関係していたのに対して、悪心嘔吐はスフェンタニルを用いた群でのみ発生した。

・脊椎麻酔に際してのスフェンタニル 2.5μg の添加は、十分な術中鎮痛と良好な術後鎮痛をもたらし、母体への悪影響を最小限に抑える。

[!]:スフェンタニル 5μg では、鎮静、低血圧、悪心嘔吐、掻痒などの副作用が増えるため、2.5μg で十分であるとしている。高比重ブピバカインの使用量は、身長と体重で補正した量を使用している。
画像

【出典】
Comparison of clinical effects according to the dosage of sufentanil added to 0.5% hyperbaric bupivacaine for spinal anesthesia in patients undergoing cesarean section
Korean J Anesthesiol. 2012 Oct;63(4):321-326. English.

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