東南アジアの 14480 人の患者集団における声門上気道器具による換気困難の発生率と危険因子

・困難気道診療ガイドラインには、換気と酸素供給を提供し、維持するための装備の一部としての声門上気道器具の使用が含まれる。

・著者らは全身麻酔を受けた年齢 18 歳以上の患者 14480 人を後ろ向きにレビューした。

・著者らは声門上気道器具を介して肺を換気することが困難であると同定された患者 74 人(0.5%)と、器具留置に失敗した患者 29 人(0.2%)を同定した。多変量解析では、声門上気道器具を介した換気困難な 4 つの危険因子が同定された:性別が男性(OR 1.75、95%CI 1.07-2.86、p=0.02)、年齢 45 歳以上(OR 1.70、95%CI 1.01-2.86、p=0.04)、短い甲状切痕頤間距離(OR 4.35、95%CI 2.31-8.17、p<0.001)、頚部可動性制限(OR 2.75、95%CI 1.02-7.44、p=0.04)であった。17 例(22%)の患者で酸素飽和度低下、高炭酸血症、喉頭痙攣、気管支攣縮などの有害事象が発生した。

・東南アジアの大規模患者集団では、声門上気道器具による換気困難の発生率は 0.5% であった。

[!]:SGA 換気困難の危険因子:「男性」、「年齢≧45」、「短い甲状切痕頤間距離」、「頚部可動性制限」であったと。
一般に SGA による換気困難、留置困難のリスク因子としては以下が知られている。
<Difficult Supraglottic Device (RODS)>
Restricted motnh opening:開口制限のある患者では挿入が困難である。
Obstruction:閉塞 ~ 声門下の狭窄や閉塞がある場合には使用できない。
Distorted airway:気道自体に異常(歪みや断裂)がある場合には使用できない。
Stiff lungs or neck (c-spine):肺や胸郭のコンプライアンスが低下しており高い気道内圧が必要な場合には換気困難であり、頸椎の可動性制限がある場合には留置が困難である。

【出典】
Incidence of and risk factors for difficult ventilation via a supraglottic airway device in a population of 14 480 patients from South-East Asia
Anaesthesia Volume 70, Issue 9, pages 1079?1083, September 2015

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