ロボット補助前立腺切除術後の術後疼痛管理のためのクモ膜下モルヒネ:前向き無作為化試験

・ロボット補助腹腔鏡下前立腺切除術(RALP)は、低侵襲手術であるが、手術直後に中等度から高度の疼痛を引き起こす。RALP を受ける患者の術後疼痛管理のためのクモ膜下モルヒネ(ITM)の有効性と安全性を評価した。

・RALP を予定された 30 人の患者を無作為に 2 群の 1 つに割り当てた。 ITM群(n=15)では、術後疼痛は、300μg のクモ膜下モルヒネと静脈内患者管理鎮痛(IV-PCA)を用いて管理した。IV-PCA 群(n=15)では、静脈内患者管理鎮痛のみが用いられた。数値疼痛スコア(NPS; 0=痛みなし、100=最悪の痛み)、術後 IV-PCA 必要量、嘔気・嘔吐・めまい・頭痛・掻痒を含むオピオイド関連合併症を両群間で比較した。

・咳嗽時の NPS は、術後 24 時間の時点で ITM 群で 20(IQR 10-50)、IV-PCA 群で 60(IQR 40-80)であった(p=0.001)。NPS は、ITM 群の方が術後 24 時間まで有意に低かった。術後 24 時間の時点で、ITM 群は、IV-PCA 群よりもモルヒネ消費量が少なかった [5(IQR 3-15)mg vs 17(IQR 11-24 mg、p=0.001)。モルヒネに関連する合併症は両群間で同等であり、いずれの群においても呼吸抑制は報告されなかった。

・RALP を受ける患者で、クモ膜下モルヒネは。術後早期の期間に、重大な合併症を伴うことなく、より満足度の高い鎮痛を提供した。

[!]:術中にクモ膜下モルヒネ併用の脊椎麻酔を行って、術後は IV-PCA で補う。硬膜外カテーテルを留置するよりも簡単で良いな。
画像

【出典】
Intrathecal morphine for postoperative pain control following robot-assisted prostatectomy: a prospective randomized trial
Bae, J., Kim, HC. & Hong, D.M. J Anesth (2017). doi:10.1007/s00540-017-2356-9

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