色分けされた圧力計付きの新しい LMA の臨床的評価

・ラリンジアルマスク(LMA)のカフの予期せぬ過膨張は、気道合併症率の増加と術後疼痛と関連している可能性がある。メーカーは、通常の臨床診療で、≦60cmH2O のカフ圧を推奨しているが、カフ圧を決定する方法はない。本前向き研究の目的は、臨床医にカフ圧の上昇を警告することを目的とした圧力計を内蔵している新しくデザインされた LMA の精度を評価することであった。圧力計は、カラーコードシステムを有しており、緑色が 40~60cmH2O のカフ圧を反映するように意図されている。

・研究対象の患者の臨床診療にはなんら変化はなかった。著者らの通常の診療に従って、LMA をパッケージから取り出し、部分的に膨らませたカフを挿入した。陽圧換気中のシールを確実とするために、必要に応じて、最大吸気圧(最大換気圧) 20~25cmH2O までシリンジを用いてカフに追加した。LMA を留置した臨床医は、カフの膨張中に臨床的フィードバックのために圧力計を使用しなかった。LMA 留置直後に、患者の麻酔管理に参加していない別の検証者が、LMA カフ圧を携帯型圧力計(マノメータ)を使用して測定した。圧力計に指示された色(黄色、緑色、赤色)は、圧測定前に記録された。他に収集されたデータは、患者の人口統計データ(年齢、体重、性別)、LMA のサイズ、カフにエアを追加したかどうか、であった。

・研究コホートには、年齢 3 ヵ月から 19 才、体重 5.4から 80.1kg の範囲の 100 人の小児が含まれた。1 人の患者は、LMA 圧力計とパイロットバルーンの故障のために除外された。マノメータで測定したカフ圧は、試験した LMA の 94/99(95%)で、圧力計のカラーコードと適切に相関していた。

・過剰なカフ内圧と術後咽頭痛とが関連している可能性があること、臨床的判断を使用して許容可能なカフ圧を確認できないことを考慮すると、この新しい LMA は、全ての手術室で高価な装置(圧力計)を使用することなく、この目的を達成する簡単な方法となる可能性がある。試験した LMA の 95% で、色の読みは、カフ圧と適切に相関していた。

[!]:ラリマと気管チューブのカフ圧設定用シリンジを以前に紹介したが、これは、パイロットバルーンの代わりに、換気圧力計が付いている。こんな製品があったとは!
画像

【出典】
Clinical evaluation of a novel LMA with a color-coded pressure gauge.
Int J Pediatr Otorhinolaryngol. 2013 Jan;77(1):76-8. doi: 10.1016/j.ijporl.2012.09.036. Epub 2012 Oct 23.

<関連記事>
気管チューブのカフ注入用シリンジ、こんな製品があったとは!

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック