帝王切開に際してのデキスメデトミジン静脈内投与とその初乳中濃度

<ハイライト>
・局所麻酔下での帝王切開時のデキスメデトミジン鎮静。
・血液と初乳で測定したデキスメデトミジン濃度。
・どの症例においても、母乳と血液との比は1を超えなかった。
・相対的な幼児の用量は非常に少なかった。
・24 時間での初乳中のデキスメデトミジンは検出不能量。

<要旨>
・デキスメデトミジンは、高度のα2アドレナリン受容体選択性を有する鎮静剤である。著者らは、脊椎麻酔下の予定帝王切開時のデキサメトミジン静脈内投与と初乳中のデキスメデトミジン濃度を調査した。

・脊髄硬膜外併用麻酔下に待機的帝王切開分娩をを受けた 27 人の参加者を登録した。娩出と妻帯クランプ後、6μg/kg/時のデキスメデトミジンを 10 分間静脈内投与し、続いて腹膜閉鎖まで 0.7μg/kg/時間の用量を投与した。鎮静、バイタルサイン、副作用を記録した。デキスメデトミジン投与から 6、12、24 時間後に、各参加者から血液と初乳サンプルを採取した。試料を液体クロマトグラフィータンデム質量分析法を用いて分析した。

・10 例の患者から初乳試料を採取した。血漿デキスメデトミジン濃度の中央値[95%CI]は、0 時間で 333[303-534]pg/ml であり、6 時間で 19.7[13.5-25.8]pg/ml であった。初乳の濃度は 6 時間で 12.3[8.1-20.1]pg/ml であった。デキスメデトミジンは 24 時間以内に完全に消失した。6 時間で計算された乳-血漿比は 0.76[0.57-0.86] であった。相対乳児用量は 0.034%[0.020-0.062%] であった。デキスメデトミジン中断時、リッチモンド興奮-鎮静尺度スコアは -2(範囲、-4~-1)であった。手術中に、嘔気、腹膜刺激、後産痛を訴えた患者はいなかった。

・いずれの参加者においても、デキスメデトミジンの乳-血漿比は 1 を超えず、相対的乳児投与量は非常に少なかった。デキスメデトミジンを用いた母体鎮静は乳児にとって有害で??あるとは考えにくい。

[!]:帝王切開分娩時の娩出後の鎮静は、プロポフォールではなくて、本来は、デキスメデトミジンであるべきなんだろうが、プロポ流して全身麻酔で請求するんだよね。あくどいな~。
画像

【出典】
Intravenous dexmedetomidine for cesarean delivery and its concentration in colostrum
International Journal of Obstetric Anesthesia Yoshimura M, et al. Published online: May 9, 2017

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