婦人科腹腔鏡検査におけるラリンジアルマスクを用いた従圧逆比換気

・従圧式換気(PCV)は、従量換気と比較して酸素供給と換気を改善し、婦人科腹腔鏡検査で最高気道内圧を低下させることが十分に立証されている。適度に吸気呼気比(I:E)を逆転させた PCV は、虚脱肺胞をうまく再膨張させることができ、集中治療においては有益であることが証明されている。著者らは PCV で I:E 比を 1.5:1 に変更することで、ラリンジアルマスク(LMA)を用いた婦人科腹腔鏡検査中の換気が改善されるという仮説を検証した。研究の目的は、LMA による婦人科腹腔鏡検査で、非侵襲的パラメータを用いて I:E 比が 1:2 の PCV に対して I:E 比 1.5:1 の従圧逆比換気(PCIRV)を研究することであった。

・LMA による大きな婦人科腹腔鏡検査を受ける 20 人の連続患者で、術中血行動態とサイドストリーム方式のスパイロメータが記録された。正常肥満指数(BMI)か、または高 BMI に応じて、それぞれ、フレキシブル LMA か、または LMA Supreme が用いられた。

・I:E 比を 1.5:1 に逆転させると、一回換気量、平均気道内圧、動的肺コンプライアンスが有意に上昇し、I:E 比 1:2 の PCV と同等の最高気道内圧ですべて良好な酸素化を示した。呼気終末二酸化炭素濃度には変化がなかった。内因性呼気終末陽圧(PEEP)や血行動態の変化もなかった。

・腹腔鏡検査において、PCV の I:E 比を逆転させると、LMA で有益に使用できる。

[!]:術中の PC-IRV の研究がないか検索したらヒットした文献。
画像

【出典】
Pressure-controlled inverse ratio ventilation using laryngeal mask airway in gynecological laparoscopy.
J Anaesthesiol Clin Pharmacol. 2012 Jul;28(3):330-3. doi: 10.4103/0970-9185.98327

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