小児のクラシック・ラリンジアルマスクのカフ充填量:臨床的評価指標と調整カフ圧の比較

・ラリンジアルマスクの留置後、カフの膨張とシールの妥当性の指標とするために、臨床的評価指標ががしばしば使用される。しかし、カフ膨張の臨床的評価指標は、有意に高いカフ圧を有することが示されている。カフ圧を 55~60cmH2O に調整することによって、ラリンジアルマスクの有意に良好なシールが生じる。著者らは、再使用可能なクラシック・ラリンジアルマスクのサイズ #1~2.5 で、臨床的評価指標によってガイドされたカフ膨張によって生したカフ圧と、カフ圧を 55~60cm H2O にするために必要とした実際の空気量を前向きに評価した。

・ラリンジアルマスクのサイズ #1~2.5 を留置して全身麻酔を必要とする待機的白内障手術を受ける ASA I/II の小児 203 名を本研究に募集した。ラリンジアルマスクを標準的な方法を用いて留置した。ラリンジアルマスク挿入後、わずかに器具が外方に移動するまでカフをゆっくり膨張させた。カフ圧は、較正された携帯型 Portex カフ・インフレータ圧力計(Portex Limited、Hythe、Kent、UK)を用いて測定した。カフ圧力が>60cmH2O であった場合、カフ圧が 55-60cmH2O となるように収縮させた。この圧を達成するのに必要な空気量を記録した。

・ラリンジアルマスクのサイズ #1、#1.5、#2.0、#2.5 において、55~60cmH2O の圧を達成するのに必要な空気量は、それぞれ 2.750±0.2565、4.951±0.5378、6.927±0.6328、10.208±1.4535mlであった。ラリンジアルマスクの全サイズにおいて最初と最後のカフ容量、およびカフ圧の差は統計的に有意であった(P=0.000)。

・小児ラリンジアルマスクを留置される患児に対して、カフ膨張を決定する際に、60cmH2O の圧を達成するためには、臨床的評価指標を唯一のガイドとして使用する場合よりも、カフ容量を小さくする必要がある。

[!]:小児では、ラリンジアルマスクのカフ注入時の「浮き上がり」を臨床的指標とすると、カフ圧は高くなりすぎるようだ。
画像

【出典】
Cuff filling volumes for pediatric classic laryngeal mask airways: comparison of clinical end points versus adjusted cuff pressure.
Paediatr Anaesth. 2013 Feb;23(2):122-6. doi: 10.1111/pan.12023. Epub 2012 Sep 18.

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