冠動脈バイパス手術患者の術後低体温が転帰に及ぼす影響

・研究の目的は、冠動脈バイパス移植手術(CABG)患者における術後低体温が転帰に及ぼす影響を調査することでった。

・大学病院での単施設研究で、2011 年から 2014 年に単独の CABG を受けた患者について、後ろ向き的研究を行った。対象は 2011 年から 2014 年に人工心肺下の単独 CABG を受けた全患者であった。手術室から心臓外科集中治療室(ICU)へ到着した時に、低体温(36℃未満)か、または体温正常(36℃以上)であるかの可能性に基づいて患者を傾向スコアで一致させた。2 群間の総輸血必要量、院内罹患率および/または死亡率の複合エンドポイント、ICU 在室総時間、入院期間を比較した。

・単独の CABG 患者 1030 例中 529 例(51.3%)は ICU 到着時に低体温症であった。低体温コホートは年齢が高く、女性がより多く、肥満指数が低く、開始ヘマトクリット値が低く、人工心肺中は低温に冷却され、人工心肺時間は体温正常群と比較して長かった。傾向を一致させた 748 人の患者のうち、低体温患者と体温正常患者群間で、血液および血液製剤の輸血必要量、死亡率および合併症率、人工呼吸時間、ICU 在室期間、入院期間に差はなかった。

・CABG 後の ICU 入室時の低体温症は、有害転帰の増加と関連しておらず、おそらく全患者において人工心肺から離脱する前に完全復温が必須ではないことを示唆している。

[!]:一般的には、十分な復温が術後の合併症を少なくするとされているが・・・。
画像

【出典】
Impact of Postoperative Hypothermia on Outcomes in Coronary Artery Bypass Surgery Patients.
J Cardiothorac Vasc Anesth. 2017 Feb 4. pii: S1053-0770(17)30067-8. doi: 10.1053/j.jvca.2017.02.017. [Epub ahead of print]

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