スキサメトニウムはバイスペクトル指数を迅速に増加させる

・手術室で全身麻酔を施行すると、スキサメトニウムの静脈内注射後のバイスペクトラル指数(BIS)の速やかな増加が観察された。著者らは、この BIS 増加の原因は、線維束攣縮による筋肉活動の亢進であると仮説した。しかしながら、スキサメトニウムによる全身麻酔導入に際しての BIS の急激な増加に関する報告はない。

・著者らは、スキサメトニウムで麻酔を受ける患者で BIS 変化の程度を調査するために、鼻骨骨折の徒手整復を受けた 63 人の被験者の前向き観察研究を行った。麻酔は、完全静脈麻酔によって導入され、BIS 45~55 が達成され次第、スキサメトニウム 1.5mg/kg を静脈内注射した。線維束攣縮後に挿管を行った。スキサメトニウム注入から挿管後 15 分まで、筋電図と BIS 値を記録した。

・導入前、スキサメトニウム静脈内注入前、線維束攣縮直後の平均 BIS 値は、それぞれ 95.4、48.5、69.3 であった。線維束攣縮直後の BIS 値(69.3±10.6)は、BIS カットオフ 値 60より有意に高かった(P<0.001)。 スキサメトニウムの静脈注入後の線維束攣縮は、BIS 値が 60 を超えるまでの迅速な上昇をもたらしたが、被験者のだれも術中に覚醒はしていなかった。

・結論として、スキサメトニウム投与は、患者の意識状態に影響を与えずに BIS の平均値を 69.3 に増加させた。

[!];BIS 電極の 1 つは眼輪筋の筋電図を導出して、筋電図の影響を除去するように設計されているが、線維束攣縮には影響を受けてしまうということか。
画像

【出典】
Suxamethonium induces a prompt increase in the bispectral index.
Medicine (Baltimore). 2017 Apr;96(16):e6670. doi: 10.1097/MD.0000000000006670.

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