セボフルラン+レミフェンタニルか、またはプロポフォール+レミフェンタニル麻酔下でのロクロニウム筋弛緩

・著者らは、アジア人集団で、セボフルランか、またはプロポフォール+レミフェンタニル麻酔中の異なる用量のロクロニウムの筋弛緩効果の差を評価するために、多施設共同前向き無作為化研究を実施した。

・合計 368 人の ASA I-II の患者が登録された。プロポフォール 2.0μg/kg と、レミフェンタニル 0.1μg/kg/分(TIVA)か、または 5.0vol% セボフルランとレミフェンタニル 0.1μg/kg/分(SEVO)で麻酔を導入した。気管挿管は、ロクロニウムを 0.3、0.6、0.9mg/kg 投与して 180 秒後に実施され、その後挿管状態が評価された。最大筋弛緩までの時間と回復過程は、尺骨神経の TOF 刺激と、加速度感知型筋弛緩モニターを用いた拇指内転筋反応を記録することによってモニターした。

・臨床的に許容される挿管条件を有する患者数は、各ロクロニウム投与量でそれぞれ 41、82、97%(TIVA)、34、85、90%(SEVO)であった。各ロクロニウム投与量で最大筋弛緩までの時間に群間の有意差はなかった。TOF比 90% への回復には、群間に有意差が認められた:0.3、0.6、0.9mg/kg でそれぞれ、42.7(19.5)、74.8(29.9)、118.4(35.1)分(TIVA)と 66.5(39.3)、110.2(43.5)、144.4(57.5)分(SEVO)であった(P<0.001)。

・同じ用量のロクロニウムでは、プロポフォール+レミフェンタニルと、セボフルラン+レミフェンタニル麻酔群間で挿管条件に有意差はなかった。麻酔薬の種類は、ロクロニウムによる最大筋弛緩までの時間に有意には影響しない。アジア人集団では両麻酔法で良好な挿管条件を得るには、ロクロニウム用量として 0.9mg/kg を使用すべきである。

[!]:そんなに使ったら短時間手術の時に、筋弛緩が切れなくて困っちゃうよ。ロクロニウム 0.6mg で十分だけどな・・・。0.3mg/kg でもセボフルラン呼気濃度>3%、3 分(3-3-3 の法則)でそんなに、挿管条件が不良だと思ったことはない。少量使用した場合は、十分な時間待てばいいんだよ。毒をやたらにたくさん使用する必要はないと思っている。

【出典】
The neuromuscular effects of rocuronium under sevoflurane-remifentanil or propofol-remifentanil anesthesia: a randomized clinical comparative study in an Asian population.
BMC Anesthesiol. 2016 Aug 22;16(1):65. doi: 10.1186/s12871-016-0231-0.

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