小児術後鎮痛のための仙骨ブピバカイン vs ブピバカイン+ケタミンとの比較:前向き無作為化臨床試験

ケタミン3.png・小児の術後疼痛に及ぼす仙骨ブピバカイン+ケタミンの有効性。本研究の目的は、臍下手術を受ける小児患者の術後鎮痛に際し、ブピバカインとケタミンの混合物による仙骨ブロックの鎮痛効力と安全性をブピバカイン単独と比較することであった。

・三次教育病院で前向き無作為研究を実施した。収集したデータ:年齢、体重、手術所要時間、鎮痛持続時間について平均値および標準偏差を計算した。次に、ANOVA を用いて 2 群の平均値を比較した。P<0.05 をもって統計的に有意であると見なした。ヘルニア切開、睾丸固定術、尿道形成術を受ける両性の年齢 1~10 歳、ASA I/II の合計 60 人の小児患者は、2 種類の鎮痛処方の 1 つを受けるよう無作為に割り当てられた。A 群(30 例)は 1ml/kg の投与量で 0.25% 仙骨ブピバカインを投与され、B 群には 0.25%ブピバカイン 1ml/kg と保存料を含まないケタミン 0.5mg/kg による仙骨ブロックを行った。鎮痛の持続時間は、幼児の疼痛および不快感を、標準化された行動および生理学的パラメーターの変化と同一視する客観的疼痛スケールによって記録した。

・A 群の鎮痛の平均持続時間は 5.63±0.98 時間であったが、B 群の平均鎮痛持続時間は 10.18±2.24 時間であった(P<0.001)。運動ブロックおよび副作用の発生率に群間差はなかった。

・本研究から得られた結果に基づいて、0.25% 仙骨ブピバカイン 1ml/kg にケタミン 0.5mg/kg を添加すると、0.25% 仙骨ブピバカイン 1ml/kg 単独投与と比較して術後鎮痛が有意に延長した。

[!]:保険診療上は、ケタミンを硬膜外に投与することはできない。静注したふりして使用することは可能か。
画像

【出典】
Comparison between caudal bupivacaine and bupivacaine with ketamine for postoperative analgesia in children: A prospective randomized clinical study.
Anesth Essays Res. 2016 Sep-Dec;10(3):488-492.

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