術後咽頭喉頭合併症に及ぼす喉頭拳上を含むラリンジアルマスク挿入法の比較:無作為化臨床試験

・ラリンジアルマスク(LMA)挿入後に、術後咽頭喉頭合併症がよくに報告されている。麻酔導入後、気道構造は重力の影響下で背側に落ち込み、これは LMA の留置を困難にすることがある。エアウェイの挿入中に喉頭を持ち上げて外的に気道を整列させると、エアウェイと喉頭構造との衝突を回避できる可能性がある。本研究の目的は、従来のエアウェイ挿入でカフを半膨張させた場合とさせなかった場合、外的喉頭拳上を行った場合で、咽頭喉頭合併症を比較することであった。

・大学病院の外来手術室での無作為化対照二重盲式臨床試験で、対象は、ASA-PS I/III で、LMA が禁忌でない全身麻酔を予定された外来手術を受ける患者であった。LMA 留置に際し患者を 3 群に無作為に割り付けた:G1=虚脱させたエアウェイ、G2=あらかじめカフを膨張させた、G3=あらかじめカフを膨張させて外的に喉頭を拳上した。群割り当てを知らされない評価者が、LMA 抜去時と、1、2、24 時間後に咽頭喉頭合併症を評価した。主要評価項目である喉頭咽頭合併症は、いずれかの時点での咽頭痛、発声困難、嚥下障害のうち 1つ以上の組合せか、抜去時のエアウェイへの血液付着と定義した。

・450 人の連続患者のうち 441 人を分析した。挿入所要時間や挿入試行回数は群間に差がなかった。咽頭咽頭合併症に群間差はなかった:G1=57%; G2=55%; G3=52%、(P=0.77)。エアウェイ上の血液は、G1 と G2を併合と(17%)と比較して、G3 群の方が頻度が少なく(9%)、その差は -8% であった(95%信頼区間-0.8~-16%、P=0.01)。

・外的喉頭拳上法は、抜去時のエアウェイへの血液付着の発生率が低いことと関連しており、この方法は挿入時の上気道組織への外傷を減少させる可能性があることを示唆している。

[!]:ラアリンジアルマスクを挿入する際に、喉頭を拳上(おそらく甲状軟骨を用手拳上するのだろう)することにより咽喉頭損傷をすくなくできると。

【出典】
Comparison of laryngeal mask airway insertion methods, including the external larynx lift with pre-inflated cuff, on postoperative pharyngolaryngeal complications: A randomised clinical trial.
Eur J Anaesthesiol. 2017 Jul;34(7):448-455. doi: 10.1097/EJA.0000000000000650.

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