ヨルダンで帝王切開分娩を受ける女性における硬膜穿刺後頭痛の危険因子の評価:後ろ向き分析研究

・硬膜穿刺後頭痛(PDPH)は、帝王切開分娩を受ける女性において脊椎麻酔後に最もよく知られた合併症の 1 つである。本研究は、ヨルダンで帝王切開を受ける女性での PDPH の発生率とその関連リスク因子を調査することを目的とした。

・この調査には、2015 年にヨルダンのアブドラ大学病院で帝王切開分娩を受けた全女性が含まれた。年齢、体重、PDPH の発生、針の種類、穿刺試技回数、脊椎麻酔と PDPH の病歴、緊張性頭痛、片頭痛、副鼻腔炎、カフェイン離脱症の存在などの患者特性を病院記録から照合した。統計分析を行って、これらの特徴と PDPH との関連性を評価した。

・研究コホートは 680 人の女性から成っていた。これらのうち、43 名(6.3%)だけが PDPH を発症した。PDPH との有意な関連(P<0.01)を示した唯一の因子は、穿刺回数と緊張性頭痛の存在だけであった。複数回の穿刺試技は PDPH のリスクを 2.55 倍に増加させ、緊張性頭痛の存在はリスクを 4.60 倍に増加させた。さらに、外傷性 27G Spinostar 針の使用は、ペンシルポイント型 25G Whitacre 針の使用と比較して、再穿刺試技のリスクを 28.45倍(P<0.01)増加させた。

・ヨルダンで帝王切開分娩を受ける女性における PDPH の発症に関連する主要な危険因子は、穿刺試技回数と緊張性頭痛の存在をである。外傷性 27G Spinostar 針よりも複数回脊椎穿刺が起こるリスクを有意に低減することから、ペンシルポイント 25G Whitacre 針を使用することが推奨される。

[!]:27G 針の方が腰が弱いので、針をまっすぐに進めることができず、結果的に複数回穿刺となってしまったのであろう。針のサイズ(径)が太いほど、PDPH の発生率を増加させることは知られているが、27G にこだわるよりも
25G のペンシルポイントで複数回穿刺を回避する方がよさそうだ。

【出典】
Assessment of risk factors for postdural puncture headache in women undergoing cesarean delivery in Jordan: a retrospective analytical study.
Local Reg Anesth. 2017 Mar 17;10:9-13. doi: 10.2147/LRA.S129811. eCollection 2017.

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