ケタミンは、腹腔鏡下胆嚢摘出後の回復の質を向上させない:無作為化比較試験

ケタミン5.png・ケタミンは、急性期手術時にマルチモーダル鎮痛法の一部として使用されている。患者の視点からの回復の質に及ぼする周術期静脈内小用量ケタミンの効果は評価されていない。著者らは、低用量ケタミンが、完全静脈麻酔下での腹腔鏡下胆嚢摘出術後の回復を促進すると仮定した。

・本無作為化二重盲式プラセボ対照試験に、腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けた患者 135 人が登録された。被験者は、麻酔導入直後と皮膚切開前に 3 群の 1 つに無作為に割り当てられた:生食、ケタミン 0.2mg/kg、ケタミン0.4mg/kg。主要評価項目は、40 項目からなる回復の質スコアリングシステムである回復の質アンケート(QoR-40)を用いて評価された。さらに、開眼までの時間、嘔気嘔吐の発生、疼痛スコア、鎮痛剤使用、PACU 在室期間などの早期臨床回復変数を評価した。

・QoR-40 アンケートの合計または個々の次元のスコアに差は認められなかった。嘔気、嘔吐、他の合併症の発生率は、3 群間で差がなかった。

・腹腔鏡下胆嚢摘出術に際してのレミフェンタニル・ベースの麻酔の後、少量のケタミンは回復の質を改善しない。

[!]:ケタミンは体性疼痛抑制作用が長時間続くとされているが、術と疼痛にも差が出なかったか。

【出典】
Ketamine does not enhance the quality of recovery following laparoscopic cholecystectomy: a randomized controlled trial.
Acta Anaesthesiol Scand. 2017 Jun 15. doi: 10.1111/aas.12919. [Epub ahead of print]

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