硬膜外ネオスチグミン vs フェンタニル併用によるブピバカイン使用量の減少:無作為化二重盲式対照試験

・硬膜外局所麻酔薬へのオピオイドの添加は、局所麻酔薬の消費量を 20% 減少させるが、副作用と法令遵守事務処理に費やす時間を犠牲にしている。硬膜外ネオスチグミンはまた、局所麻酔薬の使用量を減少させる。著者らは、患者管理硬膜外鎮痛に際して、ネオスチグミンを併用した硬膜外ブピバカインは、フェンタニルを併用した硬膜外ブピバカインと比較して、時間当たりのブピバカイン合計使用量を減少させるだろうと仮定した。

・ASA-PS II で、研究に同意して硬膜外無痛分娩を希望する陣痛患者の合計 215 名は、フェンタニル(2μg/mL)か、またはネオスチグミン(2、4、8μg/mL)のいずれかを添加した 0.125% ブピバカインを投与されるように無作為化された。主要評価項目は、総 PCEA 使用量と追加要望量(0.125% ブピバカインの mL として表される)と定義される時間当たりの合計局所麻酔薬使用量であった。先験的分析では、主要評価項目の 20% の差を検出するために、α=0.05 で 80% の証明能力を得るためには群サイズ=35 が必要であると判断された。

・215 人の被験者のうち、151 人が評価可能であった。人口統計、妊産婦と胎児の転帰、および陣痛特性は、群間で同様であった。時間当たりの局所麻酔薬消費量の合計は、群間で差はなかった(P=0.55)。フェンタニル群における時間平均ブピバカイン消費量の中央値は、16.0ml/時であったのにたいして、2、4、8μg/ml ネオスチグミン群で、それぞれ 15.3、14.6、16.2ml/時であった(P=0.55)。

・患者が、2~8μg/ ml のネオスチグミン併用の硬膜外ブピバカインか、2μg/ml フェンタニル併用の硬膜外ブピバカインを投与されるかにかかわらず、データからは、患者管理硬膜外無痛分娩に際してのブピバカイン必要量には差があるとは支持されない。

[!]:PCEA にネオスチグミンでもフェンタニルと同様の効果があるのか。

【出典】
Epidural Neostigmine versus Fentanyl to Decrease Bupivacaine Use in Patient-controlled Epidural Analgesia during Labor: A Randomized, Double-blind, Controlled Study.
Anesthesiology. 2017 Jul;127(1):50-57. doi: 10.1097/ALN.0000000000001669.

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