自己筋芽細胞シート移植を受ける重症心機能不全患者でプロポフォール鎮静下大腿神経ブロック vs 全麻

・重度合併症のある患者では全身麻酔よりも局所麻酔が有利である。しかし、重度心機能障害を有する患者の全身麻酔に対する末梢神経ブロックの優位性に関するデータは欠けている。著者らは末梢神経ブロックが周術鎮痛剤の必要性を減らし、全身麻酔に比べて早い回復を促進することを示すことを目的とした。

・著者らは、自家筋芽細胞移植用の骨格筋採取を受けた患者の術中血圧、周術期薬物療法、術後回復を後ろ向きに評価した。著者らは、全身麻酔(G 群、n=27)を受けた患者を、プロポフォール鎮静下に大腿神経ブロック(B 群、n=22)を受けた患者と比較した。

・左心室駆出率は平均 24% であり、群間に有意差はなかった。G 群と比較して、B 群の方が、手術中に低用量のプロポフォールが使用され(1.25 vs 2.0μg/mL、P<0.001)、オピオイドを必要とする患者が少なかった(13.6 vs 100%、P<0.01)。さらに、術中最低平均血圧は B 群の方が高かった( 54 vs 48 mmHg、P=0.02)。G 群の方が術後鎮痛剤投与量された患者が多く(51.9 vs 13.6%、P=0.01)、頻回であった(1[0-3] vs 0[0-1]、P=0.02)。心臓ケアユニット在室期間は、G 群よりもB 群の方が短かった(0[0-18.5] vs 17[0-47]時間)。P<0.0001)。

・自己芽細胞シート移植用の骨格筋採取を受けた重度心機能不全患では、全身麻酔よりも、鎮静下の大腿神経ブロックの方が有益であった。

[!]:重症心疾患患者ではできるだけ全身麻酔を回避した方良い、

【出典】
Femoral nerve block with propofol sedation versus general anesthesia in patients with severe cardiac dysfunction undergoing autologous myoblast sheet transplantation.
J Anesth. 2017 Jun 12. doi: 10.1007/s00540-017-2376-5. [Epub ahead of print]

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