挿管後の咽喉頭痛の原因:複数の麻酔変数についての前向き観察研究

・手術に際しての挿管後に咽喉頭痛はよく見られる。この観察研究は、咽喉頭痛の病因を調査するために、カフ圧力および広範囲の臨床共変量を調べた。

・術後約 24 時間に、挿管を受けた患者に、痛み、気道症状、咽喉頭痛に関する 6 つの質問が伝達された。咽喉頭痛は、人口統計学、麻酔変数、カフ圧(患者の一部で測定)と関連付けられた。

・咽喉頭痛は、270/518(52%)の患者で報告され、その VAS スコアは 45.9±25.1(範囲 0~100)であった。咽喉頭痛患者は、有意に若年で、ASAーPS が低く、女性が多く、手術時間が短く、亜酸素化窒素への曝露が少なく、小さな気管チューブの割合が高く(内径 7.5mm vs 8mm)、経鼻胃管留置頻度高く、プロポフォール用量が多く、ケトロラクの使用量が多かった。年齢が低下(オッズ比 0.976、95%信頼区間 0.961-0.992、P=0.003)と、質問票が届いた時の経鼻胃管の存在(OR 1.83、95%CI:1.06-3.14、P=0.03)は、多変量分析で、依然として咽喉頭痛の有意な予測因子であった。平均カフ圧(160 人の患者で測定)は、56.8±41.9mmHg であった。カフ圧は、咽喉頭痛のある患者とない患者群間で同様であった(57±46 vs. 53±38mmHg、P=0.58)。カフ圧と咽喉頭痛の重症度との間には相関はなかった(r=0.004、P=0.37)。

・年齢および術後経鼻胃管の存在のみが、咽喉頭痛の重要な予測因子であった。この結果は、共変量がほとんど測定されていないカフ圧についての他のほとんどの研究と矛盾している。

[!]:カフ圧以外の共変量を調査してみると、カフ圧は咽喉頭痛の予測因子とはならなかったと。研究で有意差を出すのって非常に難しいのかな。別の際立った要因があると、そのために弱い要因はかき消されてしまうのか。

【出典】
Causes of sore throat after intubation: a prospective observational study of multiple anesthesia variables
Minerva Anestesiologica 2017 June;83(6):582-9

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック