ファーストトラック股関節と膝関節形成術後のせん妄 - 6331 人の高齢者のコホート研究

・術後譫妄(PD)は、高齢の外科手術患者の周知の合併症であり、合併症率、死亡率、在院期間(LOS)の増加と関連している。股関節形成術と膝関節形成術(THA/TKA)を含む待機的整形外科手術では、ほとんどの研究が 5??%~10% の発生率を報告している。周術期ケアのマルチモーダル最適化(fast-track)は、回復を強化し、合併症率と LOS を低??減することを目的としているが、PD に及ぼす効果については限られたデータしか入手できない。そこで、本研究は、LOS>4 日間に関連する PD の徴候を調べた。

・6331 人の初回の片側性 THA 患者および TKA 患者(年齢≧70 歳、LOS>4 間)で、退院時記録や PD の徴候の診療録の後ろ向き的分析による前向きのリスク評価顕幽である。術前の患者の特徴は、2010 年 1 月から 2013 年 11 月まで、同様の標準化ファーストトラック・プロトコルを使用している患者数の多い 8 施設から収集された。

・著者らは、LOS>4 日間であった 789 人の患者のうち、LOS>4日間の理由として PD 症状が挙げられた 43 症例(0.7%)を確認した(全 THA および TKA の 12.5%)。PD 患者の平均年齢は 80.7 歳[[95%CI]79.3-82.1]歳であり、PD がない患者と比較して 4.0[[95%CI]2.5-5.5]歳高齢であった(P<0.001)。LOS は、PD 群では中央値 10[[Q2-Q3]7-14]日であり、非 PD 群では 3[2-3]日(P<0.001)であり、性別や形成術の部位には差がなかった(P=0.139 と 0.499)。

・ファーストトラックの THA および TKA において、術後せん妄症状が LOS>4 日の要因となるのは、高齢患者ではまれである。


【出典】
Delirium after fast-track hip and knee arthroplasty - a cohort study of 6331 elderly patients.
Acta Anaesthesiol Scand. 2017 Aug;61(7):767-772. doi: 10.1111/aas.12932.

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