脊髄手術中のリドカインの運動と感覚誘発電位への影響に関する無作為クロスオーバー試験

・リドカインは、運動誘発電位(MEP)および体性感覚誘発電位(SSEP)の術中モニタリングを必要とする症例の有用な補助薬麻酔薬として浮上してきている。これまでの後ろ向き研究では、MEP または SSEP モニタリングに悪影響を及ぼすことなく、リドカインをプロポフォールベースの静脈内麻酔の成分として使用できることが示唆されたが、個々の患者の MEP および SSEP シグナルに及ぼすリドカイン添加の効果については言及されていなかった。本研究の目的は、多分節後脊椎固定術中の MEP および SSEP に及ぼすバランス麻酔へのリドカイン添加の患者内効果を調査することである。

・これは、前向きの 2 剤による 2 期的なクロスオーバー無作為対照試験であり、主要評価項目についての評価は知らされないままとされた。多分節脊椎後方固定術を受ける 40 人の患者を研究した。主要評価項目指標は、 MEP 電圧閾値と SSEP 振幅 であった。副次評価項目尺度には、イソフルラン濃度と血行動態パラメータが含まれた。参加者は、それぞれイソフルラン、ケタミン、ジアゼパムと共に 2 つの麻酔法(プロポフォール 50mcg/kg/hr および プロポフォール 25mcg/kg/hr+リドカイン 1mg/kg/hr)を受けた。このようにして、各患者は自身の対照として被験者となった。2 つの治療の投与順序は無作為に決定された。

・2 つの麻酔法間で、MEP 閾値電圧と SSEP 振幅に有意な患者内の差はなかった。

・リドカインは、個々の患者の SSEP や MEP のモニタリングに悪影響を及ぼすことなく、多分節脊椎固定術時のバランス麻酔の成分として使用できる可能性がある。

[!]:リドカインを持続投与することによって、プロポフォール投与量が半減できるということ!?どういうメリットがあるのかな。

【出典】
A randomized cross-over study of the effects of lidocaine on motor and sensory evoked potentials during spinal surgery.
Spine J. 2017 Jun 27. pii: S1529-9430(17)30298-X. doi: 10.1016/j.spinee.2017.06.024. [Epub ahead of print]

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