心臓手術におけるマグネシウム状態とマグネシウム療法:不整脈予防に焦点を当てた系統的レビューとメタ分析

<ハイライト>
・術後マグネシウムは、心臓手術後の AF 予防に有効である可能性がある
・マグネシウム療法の最適な時期は、術後>24 時間以上継続するもので、最大 60mmol の用量をボーラスとして投与するようである。
・術後マグネシウム投与に重大な有害事象はないようである。
・著者らは、他の不整脈を予防するために心臓胸部手術後のマグネシウム投与を支持するに十分なエビデンスはなかったとしている。
・これらの所見は、心胸胸部手術後の患者へのマグネシウム投与に関する、適切に証明能力のある系統的な研究の必要性を示唆している

<要旨>
マグネシウム47.png・研究の目的は、心臓手術(CS)患者における術後不整脈の予防または治療としてのマグネシウムを調査することと、生化学的および患者中心の転帰への影響を評価することであった。

・著者らは、マグネシウムと CS に関連する用語を使用して、1975 年から 2015 年までMEDLINE、CENTRAL、EMBASE 電子データベースを検索した。コントロールまたは標準的抗不整脈薬と比較して、不整脈を治療または予防するのにマグネシウムを非経口投与された CS を受ける成人を対象とした、英語の RCT が含まれた。著者らは、術後不整脈の発生率、マグネシウム投与後の終了、副次評価項目(死亡率、在室期間、血行動態パラメータ、生化学検査を含む)を抽出した。

・35 件の研究が含まれ、方法論的異質性は有意であった。心房細動(AF)が最もよく報告され、続いて、心室、上室、全不整脈頻度が報告された。マグネシウムは、AF(RR 0.69、95%信頼区間(95%CI)0.56-0.86、p=0.002)を 24 時間以上にわたって、特に術後に(RR 0.51、95%CI 0.34-0.77、p=0.003)低下させるようであった。60mmol までのボーラス用量で最大の利益が見られた。マグネシウムは心室性不整脈(RR=0.46、95%CI 0.24-0.89、p=0.004)を減少させるようであり、全体的な不整脈の減少傾向を示した(RR=0.80、95%CI 0.57-1.12、p=0.191)。死亡率への影響や有害事象の有意な増加は認められなかった。

・CS 後のマグネシウム投与は、有意な有害事象なしに AF を減少させるようである。他の不整脈の予防のためのマグネシウム投与を支持するエビデンスは限られている。

[!]:心臓手術のマグネシウム投与は術後心房細動の発生率を低下させると。

【出典】
Magnesium status and magnesium therapy in cardiac surgery: A systematic review and meta-analysis focusing on arrhythmia prevention
Journal of Critical Care Volume 42, December 2017, Pages 69?77

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