区域麻酔における補助薬としての神経周囲 vs 静脈内デキサメタゾン:系統的レビューとメタ分析

デキサメタゾン3.png・デキサメタゾンは、区域麻酔における局所麻酔薬のよく使用される補助薬であるが、最適な投与経路は議論の余地がある。そこで、著者らは、局所麻酔薬の局所的神経遮断結果に及ぼす、神経周囲 vs 静脈内デキサメタゾンの効果を評価するために、無作為化比較試験の系統的レビューとメタ分析を行った。

・Medline(PubMed)、Embase、Cochrane、Web of Science、Biosis Preview データベースを、無作為化比較試験を同定するために系統的に検索した(各データベースの創始から 2017 年 1 月 1 日までに公開された)。2 種類の投与法間の有意差を見い出すために選択された試験のデータを統計的に分析した。主要評価項目は鎮痛持続時間であった。副次評価項目には、運動ブロックの持続時間、術後悪心嘔吐、24 時間時点での術後鎮痛剤の投与量が含まれた。エピネフリンの添加と非添加の効果を比較するため、サブ群分析を計画した。

・10 件の無作為化比較試験が、本著者らの分析の包括的基準に合致し、合計 749 人の患者が合致した。エピネフリンを添加しなければ、痛覚消失の持続時間に関して、神経周囲と静脈内投与のデキサメタゾンの効果は同等であった(平均差 0.03 時間、95%CI -0.17~0.24)。しかし、エピネフリンを添加すると、神経周囲デキサメタゾンの方が、静脈内デキサメタゾンよりも鎮痛持続時間は延長した(平均差 3.96 時間、95%CI 2.66-5.27)。同様に、エピネフリンの影響は、運動ブロック持続時間についても同じであった。 2 つの投与経路は、術後悪心嘔吐の発生率、24 時間後の術後鎮痛剤消費量に有意差を示さなかった。

・著者らの結果は、エピネフリンを併用する場合にのみ、神経周囲デキサメタゾンが静脈内経路と比較して鎮痛持続時間の効果を延長できることを示している。エピネフリンがなければ、2 つの投与法は、補助薬として区域麻酔に及ぼす同等の効果を示す。

[!]:神経周囲にデキサメタゾンを投与するならエピネフリンを併用しないと静脈内投与と変わらないと。

【出典】
Perineural versus intravenous dexamethasone as an adjuvant in regional anesthesia: a systematic review and meta-analysis
Journal of Pain Research Published 4 July 2017 Volume 2017:10 Pages 1529?1543

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