非心臓手術後の術後主要心臓事象および死亡率に及ぼす麻酔法の効果:系統的レビューとメタ分析

・術後重大心臓有害事象心不全(MACE)は術後死亡の主な原因であり、非心臓手術後の高リスク心臓患者の術後 MACE および死亡率に及ぼす麻酔法の効果に関しては論争が存在する。

・中~高リスクの非心臓手術を受ける高リスク心臓患者の麻酔法が、術後 MACE および死亡率に及ぼす効果に関するメタ分析を実施した。中国のデータベース(SinoMed、CNKI、Wanfang、VIP)と英語のデータベース(Medline、EMBASE、PubMed、Springer、Ovid、Cochrane Library、Google scholar)を検索した。

・27 件の無作為化比較試験(RCT)が含まれ、35340 人の患者が関与した。術後 1 日目(MD:-0.39、95%CI:-0.45~-0.34、P<0.00001)の心筋トロポニン I 値(cTnI)と、術後 3 日以内の心筋虚血発症率(OR:0.43、95%CI:0.27~0.68、P=0.0004)は、セボフルラン麻酔後の方が、プロポフォール麻酔後よりも有意に低かった。セボフルラン麻酔とプロポフォール麻酔の間、また N2O と非 N2O 麻酔間で、術後 MACE や死亡率に 30 日間でも 1 年以内でも差はなかった。術後 3 日目の cTnI は全身麻酔(GA)と硬膜外麻酔を併用した場合の方が、全身麻酔単独よりも有意に低かった(MD:-0.61、95%CI:-0.75~-047、P<0.00001)。しかし、心筋梗塞や死亡率は、全身麻酔併用硬膜外麻酔と GA 単独、または脊椎麻酔単独と全身麻酔単独との間に差はなかった。

・セボフルラン麻酔や硬膜外麻酔併用全身麻酔は、中~高リスクの非心臓手術を受ける高リスク心臓患者で、短期間な心筋保護効果をもたらしうる。

[!]:セボフルランは、やはり心臓手術だけではなくて、非心臓手術においても心筋保護効果を有する。心筋はもっとも酸素食いの臓器だから、おそらくセボフルランの細胞代謝抑制機能が低酸素耐性をもたらすのだろう。

【出典】
Effect of anesthesia methods on postoperative major adverse cardiac events and mortality after non-cardiac surgeries: a systematic review and meta-analysis.
Minerva Anestesiol. 2017 Jul;83(7):749-761. doi: 10.23736/S0375-9393.17.11869-9. Epub 2017 Apr 11.

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