リドカイン、デキスメデトミジン、それら併用静注が腹式子宮摘出術後の術後疼痛と腸管機能回復に及ぼす影響

・リドカインおよびデキスメデトミジン静脈内投与(IV)は、術後疼痛を減少させ、鎮痛薬消費量を低減し、腸機能の回復を促進することが示されている。デキスメデトミジンを併用したリドカイン注入が疼痛コントロールと腸管機能の回復の点で優れているかどうかを検討した。

・腹式子宮摘出術を受けた合計 240 人の女性を無作為に 4 群に分けた:CON 群は生食注入を受け、LIDO 群はリドカイン注入(1.5mg/kg 負荷、1.5mg/kg/h 注入)を受け、DEX 群はデキスメデトミジン(0.5μg/kg負荷、0.4μg/kg/h 注入)を、LIDO+DEX 群は、リドカイン(1.5mg/kg負荷、1.5mg/kg/h 注入)とデキスメデトミジン注入(0.5μg/kg負荷、0.4μg/kg/h 注入)を受けた。主要評価項目は、術後 1、4、8、12、24、48 時間における視覚アナログ疼痛尺度(VAS)スコアであった。副次評価項目には、最初の腸音と放屁までの時間、術後のフェンタニル必要量、周術期のプロポフォールとレミフェンタニル消費量が含まれた。

・VAS スコアは、術後、4 時間、8 時間、12 時間で、CON 群と比較して、LIDO 群と DEX 群の方が有意に低かった(P<0.01)。VAS スコアは、術後 1、4、8、12、24 時間で、他 3 群(P<0.01)と比較して、LIDO+DEX 群の方が有意に低かった。最初の腸音と放屁までの時間は、LIDO 群と LIDO+DEX 群の方が、CON 群と DEX 群よりも有意に短かった(P<0.01)。術後のフェンタニル必要量は、CON 群と比較して、LIDO 群では術後 1 時間、4 時間で、また DEX 群では 1、4、8 時間で有意に低かった(P<0.01)。術後フェンタニル必要量は、術後 1、4、8、12、24、48 時間で、他 3 群と比較して、LIDO+DEX 群の方が有意に低かった(P<0.01)。プロポフォールとレミフェンタニルの消費量は、CON 群と比較して、LIDO 群、DEX 群、LIDO+DEX 群の方が有意に低かった(P<0.01)。

・腹式子宮摘出術を受けた患者で、リドカインとデキスメデトミジン注入を併用すると、術後疼痛が有意に改善され、腸機能の回復が促進された。

[!]:リドカインとデキスメデトミジンの併用投与が術後疼痛と朝刊機能回復を促進すると。

【出典】
Effects of intravenous lidocaine, dexmedetomidine and their combination on postoperative pain and bowel function recovery after abdominal hysterectomy
Minerva Anestesiologica 2017 July;83(7):685-94

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