セボフルランに及ぼすデキスメデトミジンの筋弛緩作用:非盲式用量漸増臨床試験

・セボフルランは、信頼性の高い中枢性筋弛緩効果を示す。しかしながら、セボフルランとデメドテミジンとの相互作用に関してはほとんど知られていない。著者らは、正常な神経筋伝達を有する患者におけるセボフルランに及ぼすデキスメデトミジンの神経筋効果を評価し、50% 有効濃度(EC50)を算出した。

・下肢手術を受ける年齢 20~60 歳、ASA I~II の、正常な神経筋伝達を有する 144 人の患者が、本非盲式用量漸増臨床試験に登録された。患者を無作為に 12 群に分けた。各患者は、0.7、1.0、1.4、2.0 MAC のセボフルランを吸入した 15 分後に 0、0.5、1.0μg/kg のデキスメデトミジンを静脈内投与した。神経筋モニタリングは、尺骨神経の四連(TOF)刺激(20 秒ごとに 2Hz)による加速度筋弛緩モニターを用いて、拇指内転筋から記録した。TOF 比は、セボフルラン吸入前、セボフルランの標的 MAC に一定に保った 15 分後、デキスメデトミジンの標的用量を投与した 30 分後、セボフルランを洗い流してから 15 分後に記録した。

・セボフルランは濃度依存的に TOF 比を低下させた。 0.7、1.0、1.4、2.0 の MAC 群における平均 TOF 比はそれぞれ 97.9%、94.9%、84.7%、77.2%であった。セボフルランの筋弛緩 EC50 は 1.31MAC(95%CI:1.236~1.388MAC)であった。静脈内 0.5 と 1.0μg/kg デキスメデトミジンは、それぞれ筋弛緩 EC50 の 3.1%(EC50:1.27 MAC[95%CI:1.206-1.327 MAC])および 10.7%(EC50:1.17 MAC[95%CI:1.122-1.221 MAC]減少させた。

・正常な神経筋伝達を有する患者において、セボフルランは濃度依存性に中枢性筋弛緩効果を有する。静脈内デキスメデトミジンは用量依存性に筋弛緩 EC50 を低下させる。

[!]:言われてみると、セボフルランの筋弛緩作用を TOF 比で測定した結果は見たことがない気がする。

【出典】
Neuromuscular effect of dexmedetomidine on sevoflurane: an open-label, dose-escalation clinical trial.
Minerva Anestesiol. 2017 Aug;83(8):790-797. doi: 10.23736/S0375-9393.16.11580-9. Epub 2016 Dec 22.

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