経カテーテル大動脈弁置換術を受ける患者における局所麻酔と全身麻酔の比較:メタ分析

・経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)は、一般に、全身麻酔(GA)下で行われる。しかし、局所麻酔/意識鎮静(LA)下で TAVR を実施する安全性を裏付けるデータが増加している。著者らは、TAVR を受けた重症大動脈狭窄症患者における LA vs GA の安全性と有効性をよりよく理解するために、メタ分析を行った。

・著者らは包括的に EMBASE、PubMed、Web of Science を検索した。効果サイズは、二値変数と連続変数に対して、それぞれ、リスク比(RR)、と平均差(DM)、および 95%CI(信頼区間)を用いて要約した。

・26 件の研究と 10572 人の患者がメタ分析に含まれた。TAVR に際しての LA の使用は、少ない 30 日総死亡率(RR、0.73、95%CI、0.57-0.93、P=0.01)、強心/昇圧薬の使用(RR、0.45、95%CI、0.28-0.72、P?<?0.001)、短い在院期間(LOS)(DM、-2.09; 95%CI、-3.02-1.16、P<0.001)、集中治療室 LOS(DM、-0.18、95%CI、-0.31~-0.04、P=0.01)、処置時間(DM、-25.02、95%CI、-32.70~-17.35、P<0.001)、造営時間(DM、-1.63; 95%CI、-3.02~-0.24、P=0.02)と関連していた。脳梗塞、心血管死亡率、心筋梗塞、永久ペースメーカ移植、急性腎障害、傍弁漏出、血管合併症、大出血、手術の成功、伝導異常、弁輪破裂について LA と GA 間に差は認められなかった。

・著者らのメタ分析は、TAVR に際しての LA の使用は、30 日死亡率の低下、手術時間の短縮、造営時間、ICU 在室期間、在院期間、強心薬投与の必要性低下と関連していることを示唆している。

[!]:TAVR の対象となる患者は高齢であったり、心機能が高度低下しているのだろうから、全身麻酔よりも局所麻酔の方が良いのだろう。


【出典】
Comparison of local versus general anesthesia in patients undergoing transcatheter aortic valve replacement: A meta-analysis.
Catheter Cardiovasc Interv. 2017 Jul 24. doi: 10.1002/ccd.27207. [Epub ahead of print]

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