肝臓移植ドナーにおける肺機能に及ぼす硬膜外麻酔の利点

・硬膜外鎮痛(EA)は、麻酔薬の必要量、出血量、術後鎮痛、肺機能検査(PFT)に好ましい効果を有する。本研究の目的は、肝臓移植ドナー(LTD)での術後 PFT に及ぼす EA の効果を調査することであった。

・本研究では、66 人の LTD を完全静脈麻酔(TIVA)群と TIVA + EA 群として分類した。患者の年齢、性別、肥満指数、プロポフォールの導入および維持用量(IDP と MDP)、手術所要時間、1秒量(FEV1)、努力肺活量(FVC)、FEV1/FVC 比、視覚アナログスケール(VAS)、無気肺スコア、、集中治療室(ICU)在室期間。在院期間が記録された。

・TIVA+EA 群の方が、IDP、MDP、ΔFEV1、ΔFVC、全期間にわたるVAS、無気肺スコア、入院期間について、TIVA 群よりも有意に低く、短かった(P<0.001、すべてに対して)。手術終了時の VAS は、ΔFEV1 と ΔFVC との間に負の相関があったが(r2=0.26、P<0.001; r2=0.41、P<0.001)、無気肺スコアと ICU 在室期間とは正の相関が認められた(それぞれ r2=0.49、P<0.001 と r2=0.41、P<0.001)。無気肺sスコアは、ICU 在室期間と正の相関があった(r2=0.86、P<.001)。

・LTD での EA の使用によって、麻酔薬の必要量の低減、術後鎮痛の改善??、無気肺スコアの低下、PFT の温存が提供できる。麻酔薬必要量、疼痛管理、肺機能に及ぼす EA の好ましい効果は、転帰と関連している。

[!]:従来の開腹術に対する硬膜外麻酔の有用性が改めて認識されたという事かな。

【出典】
Advantages of Epidural Analgesia on Pulmonary Functions in Liver Transplant Donors.
Transplant Proc. 2017 Jul - Aug;49(6):1351-1356. doi: 10.1016/j.transproceed.2017.03.087.

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