術後の咽頭痛、咳、嗄声を減らすのに、気管チューブに塗布したベタメタゾンゲルとリドカインゼリーの比較

・気管挿管による全身麻酔後の術後咽頭痛、咳、嗄声は、些細な後遺症ではあるが、患者にとっては苦痛を与える可能性がある。

・本無作為化二重盲式対照試験では、気管挿管による全身麻酔後に、ベタメタゾンゲル(メタメタゾン群)か、リドカインゼリー(リドカイン群)を気管チューブに塗布した場合の術後咽頭痛、咳、嗄声の発生頻度を比較した。気管挿管による全身麻酔下に待機的手術を受ける、ASA I/II の患者 150 人を無作為に 3 群に分けた:ベタメタゾンゲル群、リドカインゼリー群、対照群。麻酔回復室で、群割り当てを知らされない麻酔科医が、全患者に術後咽頭痛、咳、嗄声について手術 1、6、12 時間後に問診した。

・手術後 24 時間で、ベタメタゾン、リドカイン、対照群でそれぞれ、術後咽頭痛の発生率は、40、100、100%、咳は、6、40、28%、嗄声は、4.1、32.9、50% であった。術後の咽頭痛、咳、嗄声の発症率は、ベタメタゾン群では他の 2 群と比較して有意に低かった(P<0.05)。

・気管チューブにベタメタゾンゲルを広く塗布すると、術後咽頭痛、咳、嗄声の発生率と重症度が低下する。

[!]:対照群では何も塗布していないので、何もしないよりはベタメタゾンゲルを塗布した方が良いようだ。ベタメタゾンゲルと KY ゼリーだとどちらがいいんだろうか?所詮、日本では KY ゼリーしか使用できないんだろうけど。

【出典】
Controlled comparison between betamethasone gel and lidocaine jelly applied over tracheal tube to reduce postoperative sore throat, cough, and hoarseness of voice.
Br J Anaesth. 2008 Feb;100(2):215-8. Epub 2007 Nov 16.

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