術後咽頭痛に及ぼすベンジダミン塩酸塩ゲル、リドカインゲル、リドカインスプレー塗布の効果

・気管挿管後の術後咽頭痛はよく見られる合併症である。気管挿管後、咽喉頭痛の発生率は 14.4% から 50% までさまざまである。本研究の目的は、術後咽頭痛に関して、気管チューブカフに塗布したベンジダミン塩酸塩ゲル、リドカイン 5% ゲル、リドカイン 10% スプレーを比較することであった。

・本研究は、全身麻酔を必要とする腰椎固定手術のためにアレクサンドリア大学病院に入院した 124 人の患者を対象に行われた。患者を無作為に 4 群に分けた。気管挿管前に、ベンジダミン塩酸塩ゲル、5% リドカイン塩酸塩ゲル、10% 塩酸リドカインスプレー、生食を気管チューブカフに適用した。患者は、抜管後 0、1、6、12、24 時間で、咽頭痛(なし、軽度、中等度、、重度)について検査した。結果を収集し、分析し、表と図で示した。

・術後咽頭痛の発生率は、抜管後 6 時間で最も高率であった。5% リドカインゲル、10% リドカインスプレー、生食群よりも、ベンジダミン群の術後咽頭痛発生率が有意に低かった。ベンジダミン群は、観察時点での 10% リドカイン、5% リドカイン、生食群と比較して、術後咽頭痛重症度を有意に低下させた。5% リドカインと比較して、10% リドカイン群は、抜管後術後咽頭痛の発生率と重症度が有意に高かった。生食と比較して、10% リドカイン群は術後咽頭痛の発生率が高かった。局所的または全身的副作用は群間に有意差はなかった。

・結論として、気管チューブカフのベンジダミン塩酸塩ゲルは、術後咽頭痛の発生率と重症度を低減するための簡単で効果的な方法である。10% リドカインスプレーの使用は、術後咽頭痛を悪化させるために避けるべきであるが、5% リドカインゲルについては、発生率は増加するが、重症度は悪化しない。気管チューブカフに 5% リドカインを塗布しても咽頭痛を予防することはできないが、その適用はリドカイン 10% スプレーや生食よりも優れている。

[!]:5% リドカインゲルは、10% リドカインスプレーと生食よりはましだと。

【出典】
Comparative study between benzydamine hydrochloride gel, lidocaine 5% gel and lidocaine 10% spray on endotracheal tube cuff as regards postoperative sore throat.
Braz J Anesthesiol. 2016 May-Jun;66(3):242-8. doi: 10.1016/j.bjane.2014.09.007. Epub 2014 Nov 26

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