完全静脈麻酔中のロクロニウムの薬力学的パラメーターに及ぼす年齢と性別の影響

・研究の目的は、完全静脈麻酔中の両性別の若年患者および高齢者でロクロニウム 0.6 mg/kg の薬力学を比較することであった。

・施設倫理委員会の承認、説明と同意の後、完全静脈麻酔(プロポフォール/スフェンタニル)下に手術予定の患者を 4 研究群に分けた:年齢 20-40 歳の男性 37 名、年齢 60-75 歳の男性 40 名、年齢 20-40 歳の女性 43 名、年齢 60ー75 歳の女性 38 名。ロクロニウム(0.6mg/kg 投与後の筋弛緩をモニターした:15 秒間隔で尺骨神経の TOF 刺激、拇指内転筋 EMG。効果発現時間(ロクロニウム投与から T(1) の最大抑制まで)、臨床的効果持続時間(投与から T(1)の 25% 回復まで)、完全な自然回復までの時間(投与から TOF 比≧0.9 まで)を患者で測定した。群間差を比較するために、Kruskal-Wallis 検定を用いた。P<0.05 をもって統計的に有意とした。

・各群の効果発現時間(中央値[四分位範囲])は、90[80-110](BCD)、135[116-165](AC)、75[60-90](ABD)、120[90-146](AC)秒であった。臨床的効果持続時間は 30(25-42)(BCD)、58(53-67)(AD)、50(40-65)(AD)、85(70-90)(ABC)分であった。完全自然回復までの所要時間は、59[51-67](BCD)、102[75-106](A)、76[66-91](AD)、128[94-137](AC)分であった((A)P<0.05 vs 若年男性、(B)P<0.05 vs 高齢男性、(C)P<0.05 vs 若年女性、(D)P<0.05 vs 高齢女性)。

・女性と高齢患者はロクロニウムに感受性が高かった。
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[!]:年齢もさることながら、性別が違ってもずいぶんとロクロニウム必要投与量は変わるようだ。男性:女性の効果持続時間は、若年(30 vs 50)、高齢(58 vs 85)。これは、性別によって投与量を変えてもいいくらいの違いだな。

【出典】
Influence of age and gender on the pharmacodynamic parameters of rocuronium during total intravenous anesthesia.
Biomed Pap Med Fac Univ Palacky Olomouc Czech Repub. 2011 Dec;155(4):347-53. doi: 10.55.07/bp.2011.050.

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