ネオスチグミンに併用投与された塩化カルシウムの筋弛緩効果への影響:二重盲式無作為化研究

・イオン化カルシウムは、神経筋伝達において重要な役割を果たすが、非脱分極性筋弛緩の拮抗に及ぼすその効果は十分に評価されていない。著者らは、ネオスチグミンと同時投与された塩化カルシウムが神経筋回復速度を高める可能性があるかどうかを検討した。

・三次教育病院での、全身麻酔下の 53 人の患者を対象としたTOF-Watch SX モニターを用いた無作為二重盲式試験である。患者は、手術終了時に。ネオスチグミン 25μg/kg とアトロピン 15μg/kg の投与と同時に、塩化カルシウム 5 mg/kg(カルシウム群、n=26)か、または同量の生食(対照群、n=27)投与されるよう無作為に割り当てられた。主要評価項目は、神経筋回復時間[ネオスチグミン投与から TOF 比(TOFr)=0.9 に回復するまでの時間]であった。副次評価項目には、ネオスチグミン投与投与から 5、10、20 分後の TOFr と各時点での TOFr<0.9 と定義された術後残存齲蝕(PORC)の発生率が含まれた。

・神経筋回復時間は、カルシウム群の方が照群よりも有意に速かった(中央値[Q1~Q3];それぞれ、 5.0[3.0~7.0] vs 6.7[5.7~10.0]分、P=0.007)。ネオスチグミン投与 5 分後の時点で、カルシウム群の方が、対照群よりも TOFr は高く[それぞれ、87(74-100) vs 68(51-81)%、P=0.002]、PORC の発生率は低かった(50.0 vs 81.5%、P=0.016)。ネオスチグミン投与の 10 分後と 20 分後の TOFr や PORC の発生率については群間差はなかった。

・ネオスチグミンと同時投与された塩化カルシウムは、非脱分極性筋弛緩遮断拮抗の初期における神経筋回復を促進した。

[!]:へ~っ、そうなのか。ワゴ・アト拮抗する時には、カルシウムの補充を行うと回復が促進されるのか。

【出典】
Effects of calcium chloride coadministered with neostigmine on neuromuscular blockade recovery: A double-blind randomised study.
Eur J Anaesthesiol. 2017 Sep;34(9):617-622. doi: 10.1097/EJA.0000000000000649.

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