ロクロニウムを用いた強い筋弛緩の維持に及ぼす年齢の影響

・加齢は、筋弛緩の作用時間延長と関連している。本研究の目的は、ロクロニウム誘発性筋弛緩からのテタヌス刺激後カウント(PTC)の回復に及ぼす加齢の影響を調査することであった。

・22 人の若い成人(年齢 20-60 歳)と 22 人の高齢成人(年齢>70 歳)の患者が本研究に登録された。フェンタニルとプロポフォールで麻酔を導入した後、全患者は最初にロクロウニウム 1mg/kg を投与され、加速度筋弛緩モニターを使用して、尺骨神経への TOF 刺激に対する拇指内転筋の収縮によって筋弛緩を評価した。その後、続いて、1.0~1.5% セボフルランとレミフェンタニルによる麻酔中、PTC を用いて 6 分ごとにロクロニウムの強い筋弛緩を測定した。PTC 刺激に対する初回の反応が検出された場合、ロクロニウム 0.2mg/kg を追加投与し、再び PTC への最初の反応が現れるまで神経筋機能の自然回復を観察した。

・ロクロニウム 1mg/kg と 0.2mg/kg の投与から、初回の検出可能な PTC が回復するまでの時間の中央値(範囲)は、若年成人[それそれ、31.5(21-45)分 と 18.0(12-36)分].よりも高齢成人[51.0(27-100)分、P<0.0001 と 30.0(12-66)分、P=0.0036}の方が有意に長かった

・ロクロニウムの注入から PTC 刺激への最初の反応の再出現までの時間は、若年患者よりも高齢患者の方が約 2 倍長かった。従って、ロクロニウムの投与間隔は、強い筋弛緩を維持する場合、特に高齢患者では、神経筋モニタリングを用いて調節されるべきである。

画像
高齢患者と若年患者でロクロニウム 1mg/kg 投与から PTC 刺激に対する初めての検出可能な反応があるまでの時間


【出典】
The effects of age on maintenance of intense neuromuscular block with rocuronium
Acta Anaesthesiol Scand. 2012 Feb;56(2):236-9. doi: 10.1111/j.1399-6576.2011.02605.x.

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック